水棲生物採集 7/14

7/14

豪雨による出水後,初めての川.
そして38℃級の酷暑のはじまりということで,川に入っていないとおかしくなりそうな陽気.
1か所目
普段はアブラハヤしかいないけれど,タカハヤもちらほら.流れてきたんだなあ.
タカハヤ Rhynchocypris oxycephala jouyi
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2か所目
普段このあたりだとモンキマメゲンゴロウがたまにいるかどうかっていう河川なのに,見慣れぬやつが複数個体.
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138氏によると,このあたりの源流域にいるのはホソクロマメゲンゴロウ Platambus optatusとのこと.大雨で流されてきたよう.

3か所目
川の脇,河原には大雨によって出来たとみられる水溜まりがところどころに.
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よく見てみると白いものが沢山.ああ,魚が死んでいる…….
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水溜まりの水量はそれなりにありましたが,水温が30℃以上となっていたため,耐え切れずに死んでしまったよう.アブラハヤやタカハヤが中心.
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かろうじて生きている者もまだ多数いました.救出がてら水溜まりの魚類相を調査.
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アカザ,ドンコ,スナヤツメ類
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この他にもイトモロコやドジョウなど多数確認.

こういった状況の野生生物を人の手によって救出することに対しては様々な意見があると思いますが,この河川は人工護岸など人の手が加わった環境にあって自然そのものでもないですので,調査後は本流に帰しておきました.

本流には同じようなメンツのほか,このころになるとスーパーに大量に並ぶ細長いやつが.
二ホンウナギ Anguilla japonica
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ということで,今回の豪雨は河川の生物にも相当なインパクトを与えていたことがよく分かりました.まあこの先は豪雨のことを気にしていられないほどの酷暑が襲うことになるんですけどね.