カワヨシノボリ 河葦登
カワヨシノボリの「カワ」は、一生川で過ごす(河川陸封性)ことから付いています(他のヨシノボリ類は基本的に両側回遊性)。
自然分布は富山県・静岡県以南の本州、四国、九州北部、対馬、五島列島です。これまで、多摩川でヨシノボリといえばトウヨシノボリでしたが、最近は多摩川水系中流域の広範囲でカワヨシノボリが見られるようになっており、トウヨシノボリに比べてカワヨシのほうが優占しているところも多くなっています。
カワヨシノボリは他の本土に生息するヨシノボリと見分ける点として、胸鰭の軟条数を数えるという方法があります。
カワヨシノボリ・・・15(14)~17(18)
本土の他種 ・・・18~22
つまり軟条数が少ないものは基本的にカワヨシということです。トウヨシノボリとは外見がよく似ていることが多いため、軟条を数えて判別するのが確実なのではないでしょうか。
スズキ目(Perciformes)
ハゼ亜目(Gobioidei)
ハゼ科(Gobiidae)
ゴビオネルス亜科(Gobionellinae)
ヨシノボリ属(Rhinogobius)カワヨシノボリ(Rhinogobius flumineus)