今回はフナの「えら」を紹介します。
以下の写真は所謂ギンブナの鰓です。(死亡したフナの鰓を観察)
鰓蓋をめくったところ
鰓を取り出した様子
鰓には主に鰓耙(さいは)、鰓弓(さいきゅう)、鰓葉(さいよう。鰓弁ともいう)の構造があります。
鰓耙には味覚を感じる組織があり、餌をこしとる機能もあります。そのため、小さな餌を摂る魚類ほど細長く、密生しています。その例として、ゲンゴロウブナは植物プランクトンを食べるため、鰓耙が他のフナ類に比べ多いです。この点は、他フナ類との判別に使われます。
鰓弓は鰓耙、鰓葉の間にあり、両者を支える骨です。
鰓葉は呼吸器官で、血液が透けて赤く見えます。一般に「えら」とはこの部分を指すことが多いです。