クニマス  西湖に生息

今日テレビや新聞で報じられている非常に興味深いニュースを紹介します!
 
秋田県にある田沢湖のみに生息していたが、1960年代に絶滅したとされる「クニマス」(Oncorhynchus nerka kawamurae)が山梨県の西湖に生息していることが分かりました。
クニマスは、サケ科のベニザケ(ヒメマス)の亜種で、世界で田沢湖のみで生息が確認された魚で、生態があまり分かっていない魚です。酸性の水が湖に流れ込んだことによって水質が変化し、田沢湖では絶滅しました。しかし、絶滅前に田沢湖から西湖などにクニマスの卵が放流されていたようで、それがうまく繁殖してきていたみたいです。
京大の研究グループが確認したもので、絶滅したとされる魚が今生きているなんてびっくりしました。クニマスは図鑑で「絶滅した魚」として紹介されていますし、名前は知っていましたがまさか西湖という意外なところで生きていたとは。
環境省のレッドデータに掲載されているすでに「絶滅した」他の日本の淡水魚には、「スワモロコ」や「ミナミトミヨ」などがあります。このように絶滅させてしまうことは二度としてはいけないことですね。これは魚に限らず他の生物でもいえる大事なことですね。