この連休には前からどこかに行く予定でいたのですが、明日は悪天ということで一番行っておきたい所に行って来ました。
今回行ったのはヒメハヤ属魚類分布調査の一環。ある小河川では、上流側の地点では100%タカハヤ、下流側の地点では100%アブラハヤという結果が以前出ていて、じゃぁその二地点間はどうなっているのだろうかということを明らかにするためのものです。なので何ヶ所か回りました。
10時前出発。今日は天気がいいのはもちろん、風もないし暖かいし、採集日和でした。逆に暑すぎるように感じる時もあったくらいです。
風の有無だけでも結構変わりますからね。
11時ごろ、川に着き、採集できそうだったのでそこですることに。
本流からちょっとそれたところを見ると水面が凍ってました。
まぁこの季節ならよくあることですが、氷の上に足を乗せたら割れなかったのでちょっと驚きました。氷をみたらかなり厚くなってたので、そりゃぁ私の体重にも耐えられるわけだ。
そして肝心のヒメハヤ属魚類はというと、アブラハヤ1匹、タカハヤ1匹 というなんとも言えない結果に。そもそも数が少ないから比較できないし一匹ずつというのは・・・
ということで若干下流に移動して採集を続けることに。もっと数を集めないと比較にならないもので。
橋脚の根元の深くなっていて落ち葉のたまったところに魚がいたので掬ってみると、
オイカワだらけ。
もう何回かやったらオイカワにはギンブナやギバチも紛れていました。でもアブラハヤもタカハヤも全くいない・・・。
採集を続けていったものの、捕れるのはカワムツ。あえて言えばギバチの幼魚がまた入ったといったところでしょうか。
そんな中、やっとアブラハヤ、タカハヤが網に。しかし、結果はまたアブラハヤ1匹、タカハヤ1匹。さっきのと合計してもアブラハヤ2匹、タカハヤ2匹。安易に半分づつ棲んでいるとはいえない個体数なので、比較には使えないかな・・・。両方いるということは分かったわけですが。
ということで12時になったので昼飯を食べて移動。上流へ。
13時前、ある程度歩いていったらいい感じの場所になったのでここですることに。
本流脇に浮き草だらけの水溜りがあったのでちょっと網を入れてみたところ、ホトケドジョウが。なるほど。
逆にホトケ以外は何もいませんでした。虫的なのも全然。
本流はというと、すごい捕れました。カワムツ、アブラハヤ、タカハヤの三種が主。他にはかなり大きなサイズの方であろうヒガシシマドジョウなど。
アブラハヤ
タカハヤ
ヒガシシマドジョウ
20分くらいで採集はやめ、アブラハヤ、タカハヤの結果を調べました。
結果はアブラハヤ16、タカハヤ6。意外とアブラハヤの割合高いですね。
そして次の場所へ。
14時過ぎ、三ヶ所目に到着。水の流れがあまりなく、枯れ草の茂り方がかなり凄い場所です。
早速やってみると、やっぱりここでもカワムツだらけ。
でもアブラハヤもタカハヤも、まあそれなりにいました。ここまで上流に来ても、アブラハヤはけっこういるようで。
カワムツはいままでよりもサイズが一回り大きいのも捕れたという印象。アブラハヤ、タカハヤも成魚が何匹も入りましたが。
アブラハヤ
タカハヤ
ここでの採集は30分くらいで終了。アブラハヤ・タカハヤの結果は、アブラハヤ15、タカハヤ18。タカハヤ割合が大きくなりましたね。
時刻は15時を回ったので、行けるとしてもあと1ヶ所。さらに上流に向けて歩いていきましたが、なかなか川に下りられる場所がなかったり最終出来なさそうな環境だったりと、採集に至らないまま歩いていった結果、以前行ったことのある場所まで来てしまったので、今日はこれでやめということにしました。
計画通り何ヶ所も回れましたし、成果も満足いくものになったので今日はよしということで。かなり歩いたので疲れましたけどね。
【成果】
・オイカワ
・カワムツ
・アブラハヤ・・・33
・タカハヤ・・・26
・ギンブナ・・・4
・ヒガシシマドジョウ・・・4
・ホトケドジョウ・・・2
・ギバチ・・7
・カジカ大卵型・・・1