2013夏 琵琶湖 3日目

三日目(5日)
この日からは一日中採集。
8時朝食、そして午前採集へ。
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大体いつも最初に行くこの地点は、深いんですよね。そしてそこまでの成果でもない。でも、調査的に見れば、重要な場所に位置してますし(それ言ったらどの地点も重要よ)、他と比べて魚類相に違いがありますから。面白いところです。
その川の河口にある宿の方の話によると、一週間前に大雨で川がかなり増水し、ちょうど今になって引いたところだとのこと。魚がみんな流されてるんじゃないかっていう事前の予測もありましたが、結果、やはりいつもと違うなぁという感じが捕っていてしました。実際、昨年のと今年の記録を比べてみても、明らかに差が出ているようです。

まずタナゴ類でみていくと、普段ここではヤリタナゴとアブラボテの二種が見られます。そしてアブラボテの方が割合的に言うとかなり高いのですが、今回はヤリタナゴとアブラボテがけっこう近い数捕れたことが後の記録によってわかりました。支流を主な生息場所にしていることが分かっているヤリタナゴが今回下流へ流されたという可能性が見えてきました。
あと、個人的に注目なのはヌマチチブ。ヌマチチブはいつもこの最下流の地点のみ全体に占める割合が高いのですが、今回は全体に占める割合がかなり低下しているようです。やはり彼も流されたのでしょうか。もともと生活の中で琵琶湖を利用している種ですので、下流側のほうが多く見られる傾向がいつもあります。一応国内移入種。

これはあくまで後輩がまとめてくれた匹数と昨年の記録を軽く見比べているだけなので詳しく分析したわけではありませんが、軽く見ただけでもこれくらいの変化がみられたということで。

で、個人的に捕れたのでいくとまずスナヤツメ北方種or南方種。他の人はあまり捕れなかったようですが、なんか3,4匹捕れました。あとは立派なタモロコとかかな。今回ドジョウ種群の印象は薄かったかも。
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タモロコ
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ヌマチチブ、ドンコ、ウキゴリなど

昼食もいつもどおりのカップめん。あまちゃんを見ながらのんびり。
汚いあまちゃんっていうキャラクターが生まれ、その後はずっと彼が引っ張ってった感じですね。まぁそんな汚い話は置いといて。

午後採集。

午前中は曇りがちだったのが午後になってかなり晴れてきたのはいいんですが、それによってかなりの暑さに。歩いているうちにもう水に早く浸かりたいな~ってなってきましたねぇ、あの時は。
ただ、現地に着いた後はすぐに入らずに、川の周辺に広がる水田地帯でカエルを探しつつ水路の奥のほうを見て来ようという両生爬虫の人たちについていきました。カエルっていうのは、トノサマガエルとナゴヤダルマガエルの二種のこと。遠目に見てもどっちか分からないんです、っていうか、私はよく見ても100%当てることはできませんが。結局この二種の数は半々くらいだったらしく、まだまだ謎だらけだなぁと言う感じ。他には水生昆虫が若干いたり、ヘビの綺麗な抜け殻を見つけたり。
そういえば、用水路のかなり奥のほうがヨシノボリ類(トウヨシ)だらけだったっていうのがありました。よくあそこまで登るものです。
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ということで、とにかく暑いので川へ。
みんな色々捕れているよう。ハスとかも例年通り捕らえてられたみたいで。あと可愛いギンブナを捕ってる後輩とかもいました。
私はというと、網にこんな綺麗なオイカワが。イモリもセットでついてきました。
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コイツすごい立派でした。
その後こんどはオイカワの♀の方の立派なやつも入り、なんかもう満足。正直それくらいしか捕った種類は覚えてないですが、かなり楽しんだと思います。
数で言うと、カワムツ、アブラボテ、ドジョウ種群、ヨシノボリ類(オウミヨシ?)あたりが去年と同じく特に多かったみたい。

採集もそろそろかなってくらいの時から山の向こうで雷が鳴り出し、急いで帰りました。豪雨にあったりはしてませんが、夜間採集は中止に。このあと雨は夜の間断続的に強く降り続くのでした・・・。

なんか今回簡潔に書こうと思ったらすごいだらだらになっちゃってますね。これはいかん。

【三日目確認した魚類】(全体)
アユ
イカ
ハス
アブラハヤ
タモロコ
ビワヒガイ
ギンブナ
ヤリタナゴ
アブラボテ
ニシシマドジョウ
ドジョウ種群
ドンコ(山陰・琵琶・伊勢集団)
ウキゴリ
ヨシノボリ類(オウミヨシノボリ?)
ヌマチチブ
カジカ湖沼型(ウツセミカジカ)
カジカ大卵型
スナヤツメ(北方種or南方種)