八王子・日野・多摩・町田 30万軒停電 4/27

東京 八王子など一時約30万世帯が停電 4月28日 0時04分・NHK
27日夜、東京の八王子や日野市など多摩地域の広い範囲で停電が発生し、世帯数は一時、30万世帯余りに上りました。
停電は2時間半余りですべて復旧し、東京電力は八王子市内にある変電所の装置に何らかの不具合が起きたとみて調べています。
 
東京電力によりますと、27日午後8時25分ごろ、東京の八王子、日野市、多摩市、町田市の多摩地域の広い範囲で停電が発生しました。
停電した世帯数は一時、およそ30万1000世帯に上りましたが、2時間半余りたった27日午後11時すぎにすべて復旧しました。
警視庁や停電が起きた市などによりますと、停電の影響で、八王子市で、止まったエレベーターに一時、人が閉じ込められるトラブルが5件起きましたが、けが人が出たという情報は入っておらず、停電が原因とみられる交通事故も起きていないということです。
また、京王電鉄によりますと、停電の影響で、京王線などの3つの路線がそれぞれ一部の区間で一時、運転を見合わせたということです。
東京電力は、八王子市石川町にある南多摩変電所で、変電所から家庭や事業所などに電気を送り出す際に使う「開閉器」と呼ばれる装置に何らかの不具合が起きたとみて、詳しい原因を調べています。
この変電所では、4年前にも設備の故障が原因とみられるトラブルが起きていて、一時、八王子市や多摩市など多摩地域の広い範囲のおよそ25万8000世帯で停電が起きました。
東京電力は「この停電により、多大なるご迷惑をおかけし、心より深くおわび申し上げます」というコメントを出しました。

30万世帯、突然の闇…八王子など停電 2014年04月28日・読売新聞
 
◆「大震災の時のような不安」
 「怖い」「いったいどうなっているのか」。27日夜、多摩地区の八王子市を中心に発生した停電。多摩、日野、町田と計4市の約30万1000世帯が、不安な夜を過ごした。
 
 東京電力多摩支店によると、同日午後8時25分頃の停電発生時、停電したのは八王子市約25万3000世帯、多摩市約3万5000世帯、日野市約1万世帯、町田市約3000世帯で、徐々に復旧し、同日午後11時すぎ、すべて復旧した。
 
 同支店は原因について、「南多摩変電所(八王子市石川町)内の開閉器の設備トラブルで詳細は調査中」としている。開閉器とは、電気設備の点検などのために電気を切り替えるスイッチ。同変電所では、2010年11月にもシステムトラブルが起き、八王子、日野、町田、多摩各市の約25万8000世帯で停電した。
 
 「急にばんと電気が消えて、真っ暗になった。ブレーカーが落ちたのかと思ったら違っていたので、怖くなった」。八王子市大和田町のドッグトレーナー峰尾明子さん(40)は不安そうに振り返った。
 
 峰尾さんは家の外に出て周りも暗くなっているのを見て、停電と気づいた。食事の準備に取りかかろうとしたところだったため、仕方なく缶詰ですませたという。懐中電灯とろうそくの明かりしかない中、飼っているチワワがせわしなく動き回り、峰尾さんが部屋を出ようとするとついてくるなど、おびえている様子だったという。峰尾さん宅では午後10時20分頃に復旧。「こんなに長い停電は初めてで驚いた」と話していた。
 
 八王子市本町の主婦(66)は、自宅で92歳の母親を介護している途中で停電に遭った。女性は「真っ暗になり、母と2人で怖かった。物音もしなくなり、東日本大震災の時のような不安を感じた」と話した。
 
 八王子市元横山町に住む会社員男性(66)は、自宅でテレビをつけたら突如消えた。手探りで懐中電灯を探して庭に出たところ、一帯が真っ暗だったという。「外灯も消え、外を歩く人たちはみなスマートフォンの光をたよりに歩いていた。(停電時間は)30分くらいだったが、とても心細かった」と声を落とした。
 
◆夜間の登庁、対応追われる
 自治体も対応に追われた。
 八王子市防災課の野口庄司課長は、自宅が停電した職員や市議らから一報を受け、午後8時45分頃に登庁。同課では職員7人で情報収集や市民からの問い合わせの対応に当たった。電話は「ひっきりなしで100件以上」。復旧の見込みや原因を問う内容がほとんどだったという。
 
 日野市役所にも、市民からの問い合わせの電話が80件以上殺到した。宮田守防災安全課長ら緊急招集された同課の職員5人が市役所防災情報センターに詰めた。また、市内で停電したエリアでは、担当の消防団員が消防車で警戒にあたり、注意喚起を促した。

東電 停電時の情報提供などで陳謝 4月28日 12時33分・NHK
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27日夜、東京の多摩地域の30万世帯余りで停電が起きたことを受けて、東京電力八王子支社の幹部が28日、各自治体などを回り陳謝しました。
 
27日午後8時半ごろ、東京の多摩市や八王子市、それに日野市など多摩地域の広い範囲で停電が発生し、停電した世帯数は一時、およそ30万1000世帯に上り2時間半余りたった27日午後11時すぎにすべて復旧しました。
この停電を受けて28日午前、東京電力八王子支社の山本司副支社長ら3人が八王子市役所を訪れ、山本副支社長は面会した八王子市の石森孝志市長に対し「このたびはご迷惑をおかけし申し訳ありませんでした」と陳謝しました。
これに対して石森市長は「原因究明を早急に行い、対策を講じてもらいたい。昨夜は、市に情報提供が全くなかったので、状況が分からないなか市民からの問い合わせに対応せざるをえなかった。極めて遺憾だ」と述べ、東京電力の対応をただしました。
東京電力では今後、大規模な停電が起きた場合の自治体などへの連絡体制を改めて検討したいとしています。
一方、停電の原因については八王子市内の南多摩変電所にある「開閉器」と呼ばれる電気の流れを切り替えるための装置にトラブルが起きた可能性があるとして詳しく調べることにしています。
山本副支社長は「市民の皆様には深くおわびしたいと思います。原因を早急に究明し、今後の再発防止に努めたいと思います」と話しています。

多摩30万世帯 一時停電 八王子など変電所で不具合 28日朝刊・東京新聞
 東京電力によると二十七日午後八時二十五分ごろ、東京都八王子、日野、多摩、町田各市の計三十万一千世帯で停電が発生。八王子市と日野市の一部で停電が続いたが、午後十一時すぎまでに復旧した。
 八王子市の南多摩変電所で、電気の流れを制御する開閉器に不具合が生じたという。
 東京消防庁によると、エレベーター内の閉じ込めが八王子市で五件、多摩市で一件発生。消防隊員や管理会社の作業員らに救助され、けが人はなかった。警視庁によると一部の信号機が点灯せず警察官が交通整理に当たるなどしたが、停電による事故はないという。
 京王線では駅の照明が落ちるなどしたため、高幡不動京王八王子など一部区間で運転を見合わせたが、午後九時に再開した。
 JR西八王子駅に近い飲食店「アルカディア」を経営する高木純さんは「いきなり電気がバチッと消えた。外は街灯や信号機も消えていて、パトカーが運転に気を付けるよう放送で呼び掛けていた」と話した。
 日野市旭が丘のコンビニ店の男性店員は「一時間ほど停電した。予備電源でレジなど最低限の電力は確保したが、冷凍食品に影響が出ていないか確認する」と困惑した様子だった。日野市役所には市西部の住民らから夜までに百件以上の問い合わせ電話があった。

八王子などで大規模停電 東電の変電所でトラブルか (04/28 11:46・ANN)
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 東京・八王子市など4つの市で27日夜、大規模な停電が起きました。停電は約30万世帯で、約2時間半にわたってエレベーターの閉じ込めや鉄道が止まるなどの影響が出ました。原因は南多摩変電所のトラブルとみられます。
 
 午後8時25分ごろ、八王子市や多摩市、日野市、町田市の約30万世帯が停電しました。警視庁などによりますと、八王子市などで「エレベーターに閉じ込められている」という通報が6件相次ぎました。また、京王線の一部区間で運転を見合わせたほか、信号や街灯が消えました。停電による交通事故は無く、けが人もいませんでした。停電は、発生してから約2時間半後の午後11時すぎにすべて復旧しました。東京電力は、八王子市にある南多摩変電所で、電気の流れを切り替えるための「開閉器」と呼ばれるスイッチで異常が起きたとみて調査を続けています。原因が判明するのは、ゴールデンウイーク明けになる見通しです。この変電所では4年前の11月にも、電気ケーブルのトラブルで約25万世帯が停電しました。
 
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