谷川のイデア~Endemic Phantasm Species~ 8/27

2018年8月27日
 
この日は長野県からお越しのケンゴルロスさんと地元堪能ツアーを実施.
 
まずは清流に棲む美麗ドジョウ,アジメドジョウ Niwaella delicata
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何度見ても規格外の大きさにビビる,オオサンショウウオ Andrias japonicus
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近頃野外でオオサンショウウオを見る機会がかなりあるのですが,かなり体色や模様は個体差が大きいなあと感じます.
 
地元ではアカザス(アカザ)に対しクロザスとも呼ばれる,ネコギギ Tachysurus ichikawai
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東海地方固有,国の天然記念物.今回,その姿を河川内で拝むことができました.
 
ちょうど2018年8月,つまりこの日の1週間余り前に記載された新種のナマズと言えば,そう,タニガワナマズであります.
今回,本種とみられる個体も確認することができました.
タニガワナマズ Silurus tomodai ?
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まだ小さな個体である点や経験不足である点に加え,そもそもこれまで隠蔽種となっていただけあって2種間の外部形態の差異が小さいため,同定が難しいところですが,記載論文の内容等を加味しますと,タニガワであろうという判断に至りました.が,確実ではないです.
ちなみに,タニガワナマズと従来のナマズS. asotusを識別するうえでの一つの参考部位とされる鋤骨歯帯は,一応二分されていました.
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(ケンゴルロス氏提供写真)

ということで,当初の期待を遥かに超えた非常に充実した内容で本ツアーをお送りすることができました.うまくいきすぎた感半端ない.
翌日は,大学の水半分抜く企画やトウカイヨシノボリ観察等を実施.