衰退していく我が故郷 (予定)

2011年1,2月は、超予想外の超ありえない超びっくりの超悲しい何ともいえないニュースが飛び込んできた。
我が故郷から「シンボル」が去っていくと言う想像もつかないまさかの発表である。
題名は(予定)としてあるが衰退している、していくは確実であろう。
 
①そごう八王子店 来年閉鎖へ
昭和58年からJR八王子駅に郊外型百貨店として(「駅ビル」)28年間「八王子の顔」と地元の人や周辺に住む人から親しまれてきたそごう八王子店が来年1月いっぱいで閉店することが2月22日、突然発表された。
八王子駅周辺の「シンボル」ともいわれていた「駅周辺最後の百貨店」が無くなることがいきなり発表され、想定外の事態に関係者や利用者などは驚きを隠せない。
多摩地域の中西部では古くから宿場町として栄えてきた八王子が代表する都市となっていたが、「立川」が八王子を押さえて成長している。立川は業務核都市として国の機関などが集まり、八王子から裁判所も移転した(八王子もそうだけど)。また、八王子に比べて都心との近さ、利便性などがいいことから商業地として大きく発展している。そんな中での八王子最後の百貨店閉店。南口開発が進んだ中で、今後の八王子の再開発に少なからず影響を与えるだろう。
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[写真]そごう八王子店(鮒次郎撮影:2月24日 八王子市にて)
 
日野自動車 本社工場閉鎖へ
「発祥の地」から工場が移転へ。「日野の象徴」ともいわれた大手トラックメーカー日野自動車。その本社にある工場が茨城に移転する。
70年弱という長き歴史を持っている日野工場。日野の経済を支え、地元の中小企業も支えてきて、世界に「日野」の名を広めている。そんな日野工場は、主に老朽化を理由に2020年までに段階的に移転する。1月20日に明らかになったこのニュース。日野自動車の考えている地元への影響と現実は大きく差がある。税収や雇用の面では影響力が相当ある。これを日野自動車はそれほど重大に考えていなさそうだ。
東京を代表する工業都市に成長した日野。それには日野自動車が大きく関わっている。日野は製造品出荷額等が東京都内で第1位である。
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[写真]日野自動車本社(鮒次郎撮影:2月10日 日野市にて)
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[写真]日野自動車看板(鮒次郎撮影:2月10日 日野市にて)
 
どちらも市や関係者に知らされていなかった思いもよらない突然の発表である。そして、八王子市長が「八王子は中心市街地の顔。その顔がなくなるのは衝撃。日野市から日野自動車の工場がなくなるのと同じ」という趣旨のことを言ったようにある意味同じような立場の両者。この地域の商工業や経済はどうなるのだろうか。故郷であり住まいである八王子日野地区がこのような状況になったのは非常に残念だ。個人的に立川は調子に乗っていてどうも気にくわなくて嫌いだが、そんな立川に余計有利にもなった気がする。今ニュージーランドはこれを上回る非常に大変な時だが自分にとっては将来に不安を感じる思いニュースである。どちらも跡地の利用は白紙状態であり、突然知らされた市をはじめとする関係者は今後対応を強いられる。