トラック大手、
日野自動車(東京都日野市)が
古河市名崎で進めている本社工場移転計画で、第1期工事として昨年10月に着工した輸出用トラック部品の梱包(こんぽう)工場が完成し、7日に操業を開始した。特別なセレモニーは行わず、静かなスタートとなった。
操業が始まったのは、日本から部品一式を輸出し、現地で完成車に組み立てる「ノックダウン(KD)生産方式」の工場。同社広報室によると、KD工場の広さは約2万6千平方メートル。古河工場で梱包された部品一式は、横浜港からタイへ輸出されるという。
KD工場での業務は同社の関連会社、岡本物流(東京都港区)が行っており、従業員は今夏までに300人規模となる見込みだ。
古河工場の敷地面積は66ヘクタールで、今のところ完成した工場建屋はKD工場のみ。敷地内では盛土工事や調整池などの整備が急ピッチで進んでおり、今後は第2期工事として車軸などの基幹部品工場を建設、最後に国内向け車体組立工場ができる運びだ。