心臓移植待った生徒 容体悪化し亡くなる

心臓移植のためアメリカへ渡った東京・日野市の男子中学生が、手術を前に容体が悪化し入院先の病院で亡くなりました。
死亡したのは、東京・日野市の中学2年生、横尾洋さん(13)です。
洋さんは心臓の伸縮機能が低下する「特発性拡張型心筋症」を患い、助かるには心臓移植しかないと診断され、今月10日、アメリカに向けて出発しました。
移植手術を受けるコロンビア大学病院に到着し、提供者が現れるのを待っていましたが、容体が急激に悪化し日本時間の12日午前、両親たちが見守るなか、多臓器不全のため亡くなりました。
国内では、おととし、脳死と判定された15歳未満の子どもからの臓器移植が認められましたが、実際の提供は1例にとどまっていて、緊急を要する洋くんはアメリカでの心臓移植を目指していました。洋さんの両親は「早すぎる旅立ちでしたが、多くの仲間の応援と励ましがあったからこそ、ここまで頑張ってこられたと思います。本当にありがとうございました」とコメントを出しました。
また、移植手術に必要な1億2000万円を集めるため募金活動を続けてきた支援グループは「あと一歩のところで移植がかなわず、とても残念です」と話しています。
 
5月13日 11時39分 NHK
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心臓移植を受けるため、アメリカへ渡っていた男子中学生が、手術を受ける前に、滞在先の病院で容体が悪化し、亡くなった。
亡くなったのは、東京・日野市の中学1年生・横尾 洋君で、心臓が拡張して機能不全に陥る「特発性拡張型心筋症」という難病にかかり、できるだけ早い心臓移植が必要と診断されたことから、アメリカでの移植を目指していた。
「洋くんを救う会」事務局によると、3月から行われた渡航費用などの募金で、1億3,000万円が集まったことから、洋君は、5月10日に渡米し、ニューヨークのコロンビア大学病院で心臓の提供を待っていたが、容体が悪化し、日本時間の12日午前5時すぎ、多臓器不全のため亡くなったという。
05/13 19:37FNN