採集記事つづき
④けっこう流れのある川
ひたすらフクドジョウでした.あとはヤマメ・サクラマス?が泳いでいたくらいですかね.
フクドジョウ Barbatula oreas
模様が全然出てない個体もいれば,なかなか綺麗な模様の出た個体もいて,とても面白い魚ですね.しかもサイズがけっこう幅広いので飽きません.まあどの川行っても基本普通種なのでありがたみはないですが.
あと北海道の川にいるヨコエビ類って大きいですね.種類は知りませんが,水際とかに大量にいる上にサイズデカいので新鮮.
⑤石多めの川
河原にザトウムシが沢山いました.木が茂っていて少し暗めな川です.
相変わらずのフクドジョウのほか,初確認が2種.
ヤチウグイ Phoxinus percnurus sachalinensis
水際の止水部分で幼魚のみ確認しました.地味に北海道で最も見たかった魚の一つでした.だってアブラハヤでもタカハヤでもないアブラハヤ属とかめっちゃ見たいじゃないですか.アブラもタカも大抵どの川にもいるし水産資源としての価値も特にない魚かもしれませんが,私は好きですよ.そんなやつらの近縁種がいたらそりゃあ見てみたいものです.
ハナカジカ Cottus nozawae
北海道や東北に分布するカジカということで,もちろん初.
正直淡水カジカ類はぱっと見でどこがどう違うか分かるほどには経験値ありませんが,どうせ北に行くなら見てみたいと思っていた種です.
⑥今までで一番海に近い地点?
相変わらずのフクドジョウのほか,初確認が何種か.
ヌマチチブ Tridentiger brevispinis
なかなか立派なサイズでした.
シマウキゴリ Gymnogobius opperiens
ウキゴリっぽいのも混じってたように思います.
ウグイ Tribolodon hakonensis
これはエゾじゃなくて普通のウグイでいいのかな.
カンキョウカジカ Cottus hangiongensis
こちらも北日本などに分布するカジカ.もちろん初.
カンキョウってなんだよって思ったら種小名になってる地名が由来なんですよね.そのまま和名になってるってのもなんか面白い.
⑦細流.
スナヤツメ北方種 Lethenteron sp. N
いつも北・南方両種が分布してるところで見ているのでいまいちどちらなのか分かりませんけど,今回は北海道ということでもう北方種ですよね.まあ北海道だと逆に他のヤツメウナギの可能性が出てきてしまいますが.
変態中のからもう成魚っぽいものまで.やはり時期が全然違うんですね.
なんかここのヤツメデカくないすか?最初網に入った時はあまりの大きさにスナヤツメとは思えませんでした.
これはトミヨ属淡水型とエゾトミヨでいいのか?
ドジョウ属 Misgurnus sp.
ドジョウとキタどっちなんですかね(わからない).
旧トウヨシノボリ Rhinogobius sp. OR
北海道産.うん.
モツゴ Pseudorasbora parva
外来種.
アメマス・エゾイワナ Salvelinus leucomaenis leucomaenis
こんなところにおるんかい.さすが北の大地だな.ってのが第一印象.
すごいなあ.まさかドジョウモツゴヤツメがいるようなところにいるとは思わんもん.
ウシガエル Lithobates catesbeianus
あまりに動かなかったので気付かずスルーするところでした.道内にも普通にいるもんなんですね.
そういえば別個体のカエル?が川に飛び込んで少し驚いた数十秒後,こんどはさらに前方でエゾシカが川に飛び込みつつ横断していった時はかなりビビりました.
さて,主要な採集はこれで以上になります.時間の許す限り色々なところを巡ってきましたが,どこも良いところばかりで正直これだけじゃ物足りないです.初確認魚種も各所で何種もみられましたので,その点は非常に満足しております.
でもまた行きたい欲が半端ない.雪がなくて寒くないときにまた行きたい!
北海道2017・完