2012年に行った採集のまとめです。この記事は10~12月の内容。これで最後です。
各採集についての詳細は、採集・釣行書庫にある記事をご覧ください。
まとめた内容は、
・行った水系
・個人で行ったか部活で行ったか
・魚類の個人成果
・他の人の成果、魚類以外の成果で特記すべきものは「その他」として記載
です。魚類がメインではない採集も載せました。
なお、本ブログは魚類の生息場所を皆様に広めるのが目的ではありませんので、採集地に関しては最小限の情報のみ記載しております。趣旨をご理解ください。
10月
○10月7日
場所:多摩川水系 個人(2人)
(キベリマメゲンゴロウ)【成果】
・オイカワ・・・多数
・カワムツ・・・数匹
・アブラハヤ・・・40
・タカハヤ・・・2
・ニゴイ・・・4
・モツゴ・・・1
・コイ・・・2
・ギンブナ・・・1
・ドジョウ種群・・・11
・ヒガシシマドジョウ・・・2
・カワヨシノボリ・・・1
○10月8日
場所:多摩川水系 部活
(ハコネサンショウウオ)【成果】
・ハコネサンショウウオ・・・2
○10月14日
場所:多摩川水系 個人
(オイカワ)【成果】
・その他(目視):ウグイ、ニゴイ、コイ
○10月21日
場所:多摩川水系 部活
(カワムツ)【成果】
・オイカワ・・・10
・カワムツ・・・100~
・アブラハヤ・・・10
・タモロコ・・・4
・カマツカ種群・・・6
・ムギツク・・・12
・ドジョウ種群・・・4
・ヒガシシマドジョウ・・・10
・ギバチ・・・8
・アカザ・・・7
・メダカ・・・15
・カワヨシノボリ・・・50
・トウヨシノボリ・・・1
・ウキゴリ属の一種(ジュズカケハゼ関東固有種)・・・5
・オヤニラミ・・・5
・カジカ大卵型・・・14
・その他:ニゴイ、コイ、アユ、スナヤツメ北方or南方種
11月
○11月11日
場所:多摩川水系 個人
(コイ)【成果】
・カワムツ・・・15~
・アブラハヤ・・・8
・タモロコ・・・1
・モツゴ・・・5
・ニゴイ・・・1
・カマツカ種群・・・4
・コイ・・・1
・ヒガシシマドジョウ・・・1
・カワヨシノボリ・・・11
・トウヨシノボリ・・・6
・コクチバス・・・1
・その他:オイカワ、アユ
○11月25日
場所:多摩川水系 部活
(スナヤツメ北方種or南方種)【成果】
・オイカワ・・・多数
・カワムツ・・・100~
・ウグイ・・・約20
・アブラハヤ・・・約15
・ギバチ・・・6
・ヒガシシマドジョウ・・・3
・ヤマメ・・・1
・カジカ大卵型・・・1
・スナヤツメ北方種or南方種・・・3
12月
○12月2日
場所:多摩川水系 部活
(ヒダサンショウウオ)【成果】
・ヒダサンショウウオ・・・1
○12月16日
場所:多摩川水系 部活
(タカハヤ)【成果】
・オイカワ・・・20~
・カワムツ・・・20~
・ウグイ・・・40~
・アブラハヤ・・・5~10
・タカハヤ・・・5~10
・カマツカ種群・・・約5
・コイ・・・1
・ヒガシシマドジョウ・・・約10
・ギバチ・・・1
・アカザ・・・6
・カワヨシノボリ・・・5
・カジカ大卵型・・・約10
・スナヤツメ(北方種or南方種)・・・1
・その他:ゲンゴロウブナ、ウキゴリ属の一種(ジュズカケハゼ関東固有種)
○12月18日
場所:多摩川水系 部活
(ヒダサンショウウオ)【成果】
○12月21日
場所:多摩川水系 部活
(ウグイ)【成果】
○12月23日
場所:多摩川水系 部活
(ヌマムツ)【成果】
・オイカワ・・・100~
・カワムツ・・・30
・ヌマムツ・・・2
・ウグイ・・・5
・アブラハヤ・・・1
・ニゴイ・・・1
・カマツカ種群・・・15
・ヒガシシマドジョウ・・・3
・アカザ・・・5
・メダカ・・・20
・カワヨシノボリ・・・10
・カジカ大卵型・・・7
・その他:コイ、ホトケドジョウ
○12月26日
場所:多摩川水系 個人
(アカハライモリ)【成果】
・オイカワ・・・68
・ウグイ・・・6
・アブラハヤ・・・172
・ドジョウ種群・・・1
・ヤマメ・・・1
はい、以上で今年の採集のまとめは終わりです。
今年の中で特に印象に残ってるのとして挙げられるのは・・・
・多摩川水系にカワヨシが広く分布していることを発見
・多摩川水系産ヌマムツの確認
・琵琶湖でニシシマドジョウなど
・紀伊遠征でギギ、イトモロコ
・ヒダ、ハコネ、トウキョウサンショウウオに出逢った
などでしょうか。
多摩川水系での話でいくと、カワヨシノボリがこれほどまでに広範囲にわたって在来のトウヨシよりも優占しているとは思ってませんでした。まだ調査は始まったばかりなので何ともいえませんが、本流では相当カワヨシだらけのようです。そしてトウヨシノボリ自体も、在来とは異なる型、つまり他地域から移入されたトウヨシが存在するようで、多摩川水系におけるヨシノボリ類の状況というのは深刻であることがうかがえます。
つい先日の採集ではヌマムツを確認しました。これまで、数多くの調査で多摩川にはヌマムツ(カワムツA型)がいるという情報はあったので、何か新しい発見とかそういうわけではないのですが、自分の目で確認したのはこれが初めてです。
そして遠征。琵琶湖へは毎年行っていますので、そこまで新しい発見か何かはなかったのですが、今年はシマドジョウ種群の和名が提唱され、それまでうちの部では「シマドジョウ」としか記録されていなかったものが、今年は「ニシシマドジョウ」となりました。
紀伊半島への採集旅行では、川でイトモロコなどの西の魚類に出会うことが出来ました。琵琶湖には毎年行っていても、西日本の魚類全てに出会えるわけではないので、今回のこの遠征でそれまで捕ったことのなかったイトモロコやギギに会えたのは嬉しいです。
霞ヶ浦、利根川水系での合宿では、カムルチーやタイリクバラタナゴ、ツチフキなどが採集で何匹も捕れ、いつもとは違った雰囲気を楽しめました。そして霞ヶ浦で大量のチャネルキャットフィッシュを見たのも新鮮でした。
そこまで遠くに行かなくとも、埼玉方面や神奈川方面へはもっと足を運びたいです。
今年は振り返ってみると個人的に行った採集が、自分の思ったほどは行けていない気がします。部活での採集はなんだかんだで空いている日をほぼ埋められてしまっているのでしょうがないことではありますが、もう少し個人採集で様々なところへ行きたかったなという反省。それは前述の通り埼玉、神奈川などへ行きたかったと言うのもありますし、多摩川水系のもっと行ったことのない方へも行きたかったというのもあります。多摩川水系だとやはり今よりも下流側はもう少し攻めておきたかったかなという感じ。
今やっているアブラハヤ・タカハヤの分布調査については、計画的にやってこなかったので、まだデータが集められてません。そんな中でヨシノボリ類にも手を出してしまっていて大丈夫なのか、と自分で感じています。来年はもっと忙しくなるでしょうから、早いうちに一定の結論が出せるようにしたいです。
無駄に長くなりましたが、これは皆様に向けてと言うより自分のために書き留めておいているという意味合いが強いものなので、ご勘弁を。
もしここまで読んでくださった方がいらっしゃるなら、ありがとうございました。
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