カワムツ

 

カワムツ   川鯥

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イメージ 3 全てカワムツ
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※口や眼の周りの白いぶつぶつは追星
 
カワムツは、本来多摩川をはじめとする関東の川には分布していない魚なのですが、琵琶湖産アユの放流に混じるなどして定着した魚です。
カワムツ」は海のムツに対して付けられた名前です。

特徴としては、体側中央に黒っぽい一本の線が通っています。光加減によっては緑っぽく見えることも。鰭は黄色っぽく、背鰭前縁には赤い部分もあります。 
 
カワムツは、かつて「カワムツB型」と呼ばれていました。カワムツA型はというと、現在ヌマムツ(Candidia sieboldii)という和名の魚です。ヌマムツはカワムツと近縁で、見た目も似ていますが、臀鰭の条数の違いや、カワムツと比べて胸鰭や腹鰭に背鰭よりも濃い赤い部分がある点などから区別されます。下の写真の個体は「ヌマムツ」です。

ヌマムツは西日本の一部に分布しますが、近年は東日本にも拡大してきているようです。多摩川水系ではカワムツに紛れてたまにヌマムツが捕れます。数で言うと9割以上がカワムツなのでヌマムツはレアな存在です。
 
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ヌマムツ(多摩川水系産)
 
※2008年12月にカワムツ、ヌマムツはオイカワ属(Zacco)からカワムツ属(Nipponocypris )になりましたが、その後色々あって現在はカワムツ属(Candidia)。
 
コイ目(Cypriniformes)
コイ科(Cyprinidae)
ダニオ亜科(Danioninae)
カワムツ属(Candidia
カワムツ (Candidia temminckii
 
全長15~18cm
本州、四国、九州に分布。