カワムツ 川鯥
「カワムツ」は海のムツに対して付けられた名前です。
特徴としては、体側中央に黒っぽい一本の線が通っています。光加減によっては緑っぽく見えることも。鰭は黄色っぽく、背鰭前縁には赤い部分もあります。
カワムツは、かつて「カワムツB型」と呼ばれていました。カワムツA型はというと、現在ヌマムツ(Candidia sieboldii)という和名の魚です。ヌマムツはカワムツと近縁で、見た目も似ていますが、臀鰭の条数の違いや、カワムツと比べて胸鰭や腹鰭に背鰭よりも濃い赤い部分がある点などから区別されます。下の写真の個体は「ヌマムツ」です。
ヌマムツ(多摩川水系産)
コイ目(Cypriniformes)
コイ科(Cyprinidae)
ダニオ亜科(Danioninae)
カワムツ属(Candidia)
カワムツ (Candidia temminckii )
全長15~18cm
本州、四国、九州に分布。