ホトケドジョウ

 ホトケドジョウ         泥鰌
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多摩川水系ホトケドジョウ
 
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ホトケドジョウは、タニノボリ科フクドジョウ亜科に属する淡水魚。
湧水があり、緩やかな流れになっている細流などに多く生息しています。大きな川というよりも、支流や水路などで見られます。
近年は生息地の減少によって絶滅が危惧されるようになってきています。上記の条件に合致している谷戸では本種が代表的な生物のひとつとなっており、良好な環境の象徴にされることもあります。しかしその一方で、そのような考えのもとで安易に誤った放流がされている地域もあるようです。
本種は日本固有種で、本州の一部、四国東部に分布します。
4対8本の口ひげがあり、うち1対は鼻孔より発達したものです。ずんぐりとし、全長は6cm程度と小形で、観賞魚としての人気もあります。体色は黄褐色で、体側は小さな暗色点で覆われています。
ドジョウという名ですが、本種は底層で生活するだけでなく、中層も泳ぐ種です。
産卵期は3~6月。
環境省レッドリストでは絶滅危惧ⅠB類に、東京都の保護上重要な野生動物種2010年版では、区部・北多摩で絶滅危惧Ⅰ類、南多摩・西多摩で絶滅危惧Ⅱ類とランク付けされています。
多摩川水系では、本流の比較的上流域や支流、谷戸などで見かけることができます。
 
 
 
コイ目 Cypriniformes
タニノボリ科 Balitoridae
フクドジョウ亜科 Nemacheilinae
ホトケドジョウ Lefua echigonia