霞ヶ浦へ 二日目、霞ヶ浦で漁編

さあ、霞ヶ浦の後半部分について書いていこうと思います。
 
二日目、私たちはとうとう霞ヶ浦に向かいました。霞ヶ浦に生息する魚類を調べるためです。
船に乗せていただき、霞ヶ浦にしかけられている張り網という定置網を引き上げました。
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霞ヶ浦の様子  天気も良く、湖上にいるのは心地よかったです。ただ、かなり暑かった。
 
沖へ進み、網を引き上げます。
中に入っていたのは・・・
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チャネルキャットフィッシュ(アメリカナマズ) Ictalurus punctatus
 
アメリカナマズです!3つの網を引き上げただけで、300匹を越すような数のアメリカナマズがとれました。
特定外来生物に指定されている外来魚です。北米などが原産で、日本ではアメリカナマズやチャネルキャットフィッシュと呼ばれています。国内ではここ、利根川水系を中心に生息しています。
 
それにしても凄い量です。これはさすがに驚きました。
このほかに網にはいっていたのは、
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ハクレン Hypophthalmichthys molitrix
でかい!引き上げるのも大変な重さです。
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ハクレンの顔
 
この二種類以外になにかいたかというと、フナが2,3匹紛れていた程度。
 
そして、今度は別の場所にも行かせていただきました。
こちらで網に入っていたのは、
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先ほどとはうって変わった魚たち。
タモロコ、モツゴ、スゴモロコ、オオタナゴなどが大量に入ってます。
場所が違えばここまで魚種は変わるのですね。
 
他の方が向かった先では、これらのほかに、
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ゲンゴロウブナ Carassius cuvieri
こんなにたくさん、そして立派な個体が見られるとは。
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ギンブナ Carassius auratus langsdorfii 
ヘラだけではありません。ギンブナもたくさんいたようです。 こちらも良い個体がたくさん。
 
ほかにはと言っておいてフナしか紹介してませんが、勿論それだけではなく、ワカサギ、ニゴイ類、コイ、ウナギなどがとれていました。
霞ヶ浦、楽しいですね~
初めて見た種類もおり、そして数の多さも桁違いですから、とにかく楽しかったです。
 
昼すぎまで霞ヶ浦湖畔で記録をとるなどして過ごし、その後は最後の採集をするために流入河川に向かいました。
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こんな感じの川です。まともな網が無かったので、茂みをあまり念入りにはやれませんでした。捕れたのはオイカワやギバチ、トウヨシノボリなど。ギバチの幼魚がかなり捕れ、びっくりしました。小河川で繁殖するとこのように大量に見られるのでしょうか。
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 事前に、ヌマムツがたくさん捕れるとかいう話を行ったことのある人が言っていたので、ヌマムツだらけなのかなと楽しみにしていたのですが、とれたのはカワムツばかり。
なんだ、と思っていたら、これらの魚はみんなヌマムツだと言うんですよ。
えっ、ヌマムツなの?カワムツじゃね?という反応をしたものの、ここにいるのはヌマムツなんだと専門家的な人が言ってました。
 
 
そんなこんなで霞ヶ浦合同合宿は終わりました。
普段は琵琶湖に行っていますが、関東にもこれだけ素晴らしいところがあるということで、気づかされました。
普通の採集ではないような環境が広がっているからこそ、いいところだと思えるのだと思います。それだけでなくもちろん捕れる魚もそうです。その捕れる魚は何かと言うと、考えてみると外来種ばかり・・・。結局関東にあるとはいえ、西日本や国外の魚が捕れるから楽しいと思ってしまったのは否めません。そんな実情が悲しい気もします。
とにかく、霞ヶ浦にはまたいつか行きたいと思える合宿でした・・・。