小金井市ごみ処理問題:日野市、ごみ受け入れ方針 新焼却施設で共同処理

小金井市ごみ処理問題:日野市、ごみ受け入れ方針 新焼却施設で共同処理

毎日新聞 2012年11月16日 地方版
 国分寺市との共同処理計画が頓挫した小金井市可燃ごみ処理を巡る問題で、日野市は19年度稼働を目指して新設する焼却施設で両市のごみを受け入れ、共同処理する方針を固めた。地元住民の同意が得られれば、今年度中に正式決定する。迷走を続けた小金井市のごみ問題は解決に向けて動き出し始めた。
 日野市幹部によると、馬場弘融市長が13日夜、敷地内に新たな焼却施設を建設予定の市クリーンセンター(石田1)周辺住民らに方針を伝えた。「なぜ他市のごみまで受け入れるのか」と反対意見も出たといい、住民同士で話し合うという。
 現在のクリーンセンターは87年に完成。老朽化が進み、市は新施設の建設計画を進めていた。
 今回の方針の背景には、日野市の可燃ごみの量が減り、焼却施設の処理能力を生かしきれていない現状がある。現在、1日当たりのごみの量は約100トンなのに対し、施設の処理能力は約2倍の220トン。新施設を建設するなら、ある程度の処理量を確保して処理単価を低く抑えたい思惑がある。ごみ処理による発電能力が高められる利点もある。
 市は今後も地元への説明を続け、正式に決まれば各市の分担金の額も決めていくという。【平林由梨】
〔都内版〕