2013春 琵琶湖 3日目(えり漁) +α

3日目。ついにえり漁へ。
6時半頃起床。急いで準備をして7時頃出発。

漁に参加すると服が濡れると言うか汚れるからウェーダーやカッパのようなものを着ろと言われました。まだこのときはどういう状況になるのかは分かりませんでしたが、装備を整えて船がある港へ。

こちらが今回乗った船。真ん中に大きな水槽というか容器があります。ほかにも容器はいくつか。
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私たち部員4名と、漁師3名が乗り込みました。

そして出発。
この日は前日までの天気とはうって変わってとても良い天気。
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しばらく進んでいくと網が設置されているところに到着。
こんな感じです。
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この上の写真の右側には、
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棒が沢山立っています。これが魚を誘導して追い込んでいるわけですね。まぁ詳しいことはよう分からん

それでは、魚を捕獲するまでの過程を紹介していきます。
*他の地域とは若干漁の仕組みが違うのかもしれませんが、ここでは奥琵琶湖での体験を紹介しております。

まず、上の写真に見えている木で出来た通路に立ちます。これはけっこう狭い上、一歩踏み外せば湖へ。ここは水深20m以上あったらしいです。この狭い通路の上でこれから様々な作業をしていきます。

通路に立ったらおもりを引き上げます。網の形を維持するために各所に降ろされているおもりを、紐をひたすら引っ張って引き上げます。
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おもりというのはこういうものです。
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おもりは別にそんなに重くも無いので大した仕事ではないのですが、魚がこの定置網に入ってくる入り口のあたりにある紐を引っ張るのが非常に重くて長く、腰がいかれてしまうような辛さでした。

おもりを引き上げ終えたら今度は網を上げていきます。
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いつもはどうしているのかよく分かりませんが、今回は私たちが一定量、全体的に網を上げ、その後漁師さんが最後まで引き上げていくという方式でした。
上の写真のようにやっていきます。この時に網が体に当たり、さらに網には藻のようなものが大量についているので体がかなり汚れます。
そして網を上げていくと通路が網に覆われるので余計歩くのが危険になります。この網を引っ張っている時に、私一度後ろに倒れそうになって、危うく落ちそうになりました。う~ん、あれは怖かった。
ネットが張られていて一応落ちにくい仕様になっている部分もありますが、安心できるわけではありません。

私たちが網を上げていくのとほぼ同時進行で、漁師さんが網を下の写真のようにしていきます。
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端からうまく網を動かしていって、船が泊まっている側に魚を集めていきます。

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このように魚がぴちぴちしております。
私たちが網を上げていくときに既に若干イサザが湖面に現れたりもしていたのですが、この頃にはもうかなりの量の魚が姿を見せてきています。

そして最後、魚を獲っていきます。
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カゴや網で掬い、船へ。
これで魚を獲るまでの過程はおしまいです。
網を戻し、おもりも戻したら次の場所へ。今回は3ヶ所で行いました。


さぁ、何が獲れたか、船の様子を見てみましょう。

とにかく多かったのはこちら、
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イサザ Gymnogobius isaza
イサザです。琵琶湖固有種。

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この半透明な魚、アユです。アユの稚魚は透明っぽいので氷魚(ひうお)と言われます。
死にかけた個体は白くなってました。
アユは出荷せず、資源維持のために流入河川などに放すとおっしゃってました。

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オオクチバス Micropterus salmoides と ブルーギル Lepomis macrochirus
今回は一匹ずつ入っていました。

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こちらは色々入ってます。おもにハスの幼魚(ハス子)、ホンモロコなど。
あとはワカサギ、モロコ系の魚など。

沢山とれているように見えるかもしれませんが、漁師さんの話だと、今年は異常なくらいに数が少ないとのこと。昨年ならこれの何倍も獲れていたが、何故か今年は全然だそうで。私たちにとってはこれでも満足なのですが、いつもならもっとすごかったらしいです。

これで、えり漁の体験は終了です。港に帰ってきたのは9時ごろ。疲れました・・・。朝食を食べていなかったので余計に。

ということで朝食。

そして休憩。休憩しているうちにもう昼。昼飯を食べる前に港に行って持ち帰る魚を選んで、もうこれで体力も限界。ただ騒いだだけですが。

そして昼飯。
その後、天気がよかったのに部屋に引きこもり、休憩。夜間採集で本気出すぞ、と皆で誓い、昼寝。

そして夕飯。
日中ホントになにもしなかったなと後悔。

そして夜。
某先輩Aネタで盛り上がる。
なんだかんだで10時過ぎになってしまい、やっと採集に出発。成果はというと、過去最高。波が無くて水中がよく見えたというのもありますが、数も多い。ブルーギルが20匹くらいは捕れました。あとは初めて星が見えていたので星空観察したりも。北斗七星以外分かりませんでしたが。
採集後は某先輩Bネタで色々盛り上がり、遅くなりました。

【成果】全体
・ウグイ・・・1
オオクチバス・・・1
ブルーギル・・・20~
・ヨシノボリ類(オウミヨシ?)・・・1
・カジカ類(多分湖沼型?)・・・2





4日目
帰宅。何も準備しないで3日目が終わってしまったので、朝急いで準備。
クーラーボックス重すぎ。
学校の15時前くらいの着き、だらだら過ごし、帰りに皆でラーメンを食べて家に。

これで、春の琵琶湖旅行は終わりです。
はじめは天気が悪かったですが後半は回復し、無事えり漁の体験も出来、良い旅行になったと思います。普段の流入河川や琵琶湖岸での採集では出会えないような琵琶湖の魚を見ることができたのは嬉しかったです。イサザとかハスの幼魚とか・・・
後半は疲れもあって無駄にだらだらしてしまいましたが、ギョギョシ!な団結が出来たのは良いことだと思いますよ。多分