奄美遠征6 ―レインフォレストの宝 -herptiles in ANOF-
○20日
この日も雨模様。前日夜遅くまで出かけていたこともあって、午後からの活動。川の河口へ。
これまでよりも大型のナガノゴリが多数いたほか、ヒナハゼやオオクチユゴイ、チチブモドキなどが。
ナガノゴリ Tridentiger kuroiwae
オオクチユゴイ Kuhlia rupestris
オオウナギ Anguilla marmorata
そしてこちらは初確認、ミミズハゼ属魚類。
持っている写真からは細部が確認できないので何とも言えませんが、分布・生息環境などからして、
南西諸島に分布しているミナミヒメミミズハゼ Luciogobius ryukyuensis でしょうか。
138が狙っていたのはクロシオガムシ。見つけ方を心得た138に教えてもらった通りに探してみると、いました。
クロシオガムシ Horelophopsis hanseni
さて、夜は予定していた林道へ行ったところ人が多く、こりゃあダメだわってことで別の場所へ。
ちなみに初め向かった方にはイシカワが2個体いました。
アマミイシカワガエル Odorrana splendida
移動先は側溝の水が溢れるくらいの大雨。
車を降りたら出迎えてくれたのは、
ガラスヒバァ Hebius pryeri
アマミタカチホヘビ Achalinus werneri
アマミタカチホを見るのはこれでこの遠征3個体目。そんなによく見られる種って訳でもないと思うですがね。
オットンガエル Babina subaspera
ガラスヒバァやオットンは今回の観察によって全員が見たことに。
そしてここからは怒涛のヒメハブラッシュ。
ヒメハブ Ovophis okinavensis
ハブチェックをしまくりながら進んでゆくと、ついに現れた!
イボイモリ Echinotriton andersoni
かっけえ。感激です。
水辺にはヒメアマガエルが多数。
そしてヒメハブ。
3枚目の画像にヒメアマが紛れていたことに今気づきました。
そしてイボイモリ2個体目!
すぐ横にヒメハブがいるのであまりじっくり観察していられない
アカマタ Dinodon semicarinatum
これは良い。
そしてヒメハブやアマミアオガエルを見て、
再びガラスヒバァ登場。枝を登っていった先で捕食するという、なかなか見応えのある光景が。
頭部の方から食べようと時間をかけて位置を変えているように見えました。
去年はいくらでもいたのに今年はあまり大型の個体を見ていなかった
アマミサソリモドキ Typopeltis stimpsonii
アマミハナサキガエル Odorrana amamiensis
そんな感じで色々と盛り沢山な夜だった20日でした。
見つけ次第テキトーに撮っていった各ヒメハブの画像を並べてみましたが、けっこう個体差があって面白いですね。どうせなら1個体くらいハブを見てみたかった。
つづく