元八中生 バス刺傷事件“いじめ謝らせようと”

先月、東京・八王子市でバスの運転手が刃物で刺されてけがをした事件で、逮捕された中学3年生の男子生徒は「自分をいじめた数人を現場に呼びつけて謝らせようと思った」などと供述していることが、警視庁への取材で分かりました。
この事件は、先月22日、東京・八王子市のJR西八王子駅前に停車中のバスの車内で、市内に住む14歳の中学3年生の男子生徒が運転手の男性をナイフで刺して軽いけがをさせたとして、殺人未遂の疑いで逮捕されたものです。
警視庁によりますと、男子生徒は「友だちにばかにされ、見返してやろうとバスの立てこもりを考えた」と供述しているということですが、その後の調べで「自分をいじめた数人を現場に呼びつけて、警察やマスコミがいる前で土下座して謝らせるつもりだった」と供述していることが分かりました。また、「何かをやって注目を浴びようとした。強盗も考えたが、以前に読んだ小説を参考にした」とも供述していて、男子生徒の部屋からは、いじめられていた少年6人が次々にバスを乗っ取っていくという内容の小説が押収されたということです。
警視庁によりますと、これまで男子生徒から反省のことばはなく、「まだやりたい」と話しているということで、当時の詳しい精神状態を調べるため、精神鑑定についても検討することにしています。
 
5月2日13時5分 NHK