事前にバスジャック小説購入 犯行計画か

 東京都八王子市のJR西八王子駅前に停車したバスで、男性運転手が刺された事件で、殺人未遂容疑で逮捕された中学3年の男子生徒(14)が、事件1~2カ月前にバスジャックを題材にした小説を購入していたことが捜査関係者への取材で分かった。男子生徒は警視庁少年事件課の調べに「小説を参考にした」などと供述しているという。
 また、男子生徒が「バスジャックをしてマスコミや警察を呼び、その前でいじめられた友人数人に土下座するように要求したかった」などと供述していることも判明。同課の調べでは、いじめの事実は確認されていないが、同課は、学校内の人間関係で不満を募らせた男子生徒が、以前からバスジャックを計画していた可能性があるとみて、調べている。
 捜査関係者によると、男子生徒は「中学2年の終わりごろ、たまたま買って読んだ小説『スピン』にバスジャックが書かれており、参考にした」という趣旨の供述をした。
 同小説は、インターネットで知り合った中3など少年6人がバスジャック事件を起こす内容。男子生徒の自室からは、この本が押収されたという。
 
2012.5.2 11:31 MSN産経ニュース