東北ほぼ一周の旅3 2020/6/11

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6/11

この日は雨模様.それを見越して前日は夜遅くまで活動しておいてこの日は活動開始を遅めに.北を目指しました.

12:05 中里ショッピングタウンベル

青森県津軽半島に位置する旧中里町,現中泊町に参りました.ウェイクにとって聖地とのことで,興奮気味です.

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中里ベル

中里ベルのスーパーストアで買い物

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イカメンチ137g

その後は中里市街をめぐりました.

津軽中里駅

津軽中里駅

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津軽鉄道

五所川原と中里を結ぶローカル鉄道とのこと.日本最北の私鉄の最北の駅らしい.

13:20 川

津軽鉄道

なんか雰囲気があって良い感じの川.

基本ウグイ類でした.おそらくほぼエゾウグイ.知らんけど.

エゾウグイ Pseudaspius sachalinensis

エゾウグイ Pseudaspius sachalinensis

スナヤツメ北方種 Lethenteron sp. N

スナヤツメ北方種 Lethenteron sp. N
15:30 川

魚はヤマメやカジカがいたこの川,別の狙いがいましたが思っていたよりも網に入らない.

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カジカ Cottus pollux

と思いながら採集を続けたらなんだかんだそれなりに見つかりました.それがこちらのニセモンキマメゲンゴロウ

ニセモンキマメゲンゴロウ Platambus convexu

ニセモンキマメゲンゴロウ Platambus convexu

よく見るモンキマメゲンゴロウとは違って前胸背側部に斑紋があることで見分けられるよう.モンキとニセモンキ両方いましたが,事前に聞いていた情報よりもニセモンキの割合がかなり多かったよう.

17:34 海

なんかぬるぬるしたコンクリのところで盛大に滑ってこけました.

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そしてさらに北上.このまま北へ行くと着くところ,それは津軽半島の先端・竜飛岬です.
ということで走っていきましたが,なんだかだんだん周りが白くなってくる……いやマジで白い.何も見えない.
数メートル先が真っ白で見えなくなるというこれまでに経験したことのないガチ濃霧.なんだこのやべーところ.車走らせるの怖すぎですね.

何度か諦めかけたりもしましたが,なんとかゴールっぽいところまで来ました.

18:35 竜飛崎

車を駐車場に停めたら,駐車場の周りに何があるかすらもわからない.車外に出たらこのありさま.

濃霧の竜飛埼

濃霧で何も見えない竜飛埼灯台

竜飛埼灯台

われわれの目には津軽海峡の向こうへ広がる北の大地や海底を通る北海道新幹線が見えました.

濃霧で海の向こうの北海道も見えない竜飛埼

海の向こうに北海道が見える

これは人が来て良い場所ではない.ということで退散して南下.
さきほどの道を引き返さずに東側の陸奥湾側へ抜けることに.まだ通ってない道なのでどれだけ過酷な状態が続いているのか恐る恐る進みましたが,想定より早くあっさり視界は開けました.

20:04 カブセンター西青森店

晩飯を購入

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Cub
20:47 アパホテル青森駅

さて,本来我々の行う遠征は基本車中泊,快活CLUBがあれば快活,というスタイルですが,今回はなんとホテル登場.
なぜかというと,ちょうどアパホテルが1泊2,500円キャンペーンを開催していたから.この値段ならもはやネカフェとあんま変わらんやん!ってことで,利用した次第.レンタカーと言い,コロナ様様.

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アパ~

カブで買った割引商品を食べました.ほやは不味かったです.
そして普段の遠征にあるまじきふかふかの布団で疲れを取りました.

つづく

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東北ほぼ一周の旅2 2020/6/10

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6/10

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ねまる発
6:10 田舎

未舗装で山と田圃しかないところへ.

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タイリクバラタナゴ Rhodeus ocellatus ocellatus

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オオクチバス Micropterus salmoides

こんなところまできてもちゃんと外来魚がいるということに驚きを隠せない.ほかにアメザリブルーギルなんかもちゃんと揃っていました.恐ろしいもんだ.
そして目的の生き物は見当たらない.

一応在来の素晴らしい魚もまあいました.

東北地方のキタノメダカ Oryzias sakaizumii

キタノメダカ Oryzias sakaizumii

東北地方のヒガシシマドジョウ Cobitis sp. BIWAE type C

ヒガシシマドジョウ Cobitis sp. BIWAE type C

東北地方のトウヨシノボリ Rhinogobius sp. OR

トウヨシノボリ Rhinogobius sp. OR

そして東日本が誇る至宝,キンブナ

東北地方のキンブナ

キンブナ

 キンブナは私がもっとも好きな魚であります.こうして会えて最高です.とても久々です.

ドジョウはドジョウなのかそうでないのかいまいち分からない.

東北地方のドジョウ

ドジョウ類
10:13 川

別の魚を目指して川へ来ました.
が,ここへ来ても望みが見えない.

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オオクチバス
11:45 道の駅 しょうない

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かっぱ

ここで山形代表と鳥海高原のなんかを買いました.

その後は鳥海山方面へ.

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かみこま○

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鳥海山
12:47 湿地

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モリアオガエル Rhacophorus arboreus
13:33 川

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バイカモが生えている湧水の川

水冷たかったですねえ.東北の湧水はなんかガチで冷たい.

東北地方のハナカジカ Cottus nozawae

ハナカジカ Cottus nozawae

やらせ水中撮影です.実際はこんなところに出てこないで物陰に隠れてるはずです.
ハナカジカは北海道で見たことあるはずですが,本州の集団はもちろん初です.

15:00 ローソン にかほ象潟町大砂川店

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鳥海山

雄大鳥海山を眺めながら飯.

15:55 鳥海山の北側

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なんかすごいところ

ウェイク氏が採集したローチマン

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ドジョウ類
16:55 神奈中

秋田の辺境の地でまさかの神奈中とご対面

秋田の神奈川中央バス(神奈中)

グリーンランド

神奈中バスが何台も.わたくしもウェイクも八王子の民でしたので,神奈中はもちろん知っております.バスをここまでもってきたおじさんとこの秋田の地で地元トークをするというなんとも不思議な展開.

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鳥海山

秋田県側からの鳥海山もまた良い.

17:15 川

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アブラハヤ Rhynchocypris lagowskii steindachneri
19:50 男鹿半島

一気に秋田を北上.男鹿半島のどこかで一瞬川に入ったけど,なんかすぐやめてさらに北上.

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蛙がいっぱいいたのは覚えてる
21:12 マックスバリュ 能代北店

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晩飯

青森っぽいものを何品か入れつつ半額商品を寄せ集めて豪勢な晩飯に.

22:40 湿地帯

深夜の湿地帯へ.この日朝から晩まで頑張りすぎですね.私はもう秋田県北上あたりから体力が尽きていた気がします.夜運転してくれてありがとう.

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アカハライモリ

ここで狙っていた目的の虫がいたらしいんですが,池には魚が放たれていて生態系はもうめちゃくちゃ.ここに来てもまた外来種の洗礼を受けることになるとは.とどめを刺された形.

そしてこの日色んな川を巡ったためか,夜花粉症がえらいことに.岐阜ではもうピークを過ぎて終わりつつあったんですが,どうやら東北ではまだ最盛期だった模様.青森県内はひたすら鼻水を車外へ放ちながらの移動となりました.

2:30 快活CLUB 弘前

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この頃には鼻水も収まりつつありました.いやあ本当につらかった.スギ花粉はなぜか克服したから春は問題ないけど,5・6月のなんかよう分からん河川敷のイネ科花粉はもうダメ.

ということで2日目おわりこまき

 

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東北ほぼ一周の旅1 2020/6/9

会う機会が何度かあったウェイク氏と東北をめぐる旅を1週間かけてしてきました.まあ一応調査です.

6/9

5:00 ジャパレン

今回の遠征に使用したレンタカー,なんと安心プラン込で普通車が1週間9,100円という破格.コロナで特価のプランが用意されていました.素晴らしい.

8:11 ウェイク宅

長野から新潟へ.

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下越地方の方へ行くのは初めて.

 11:56 イオンスタイル 中条

まだこの頃我が家には届いてなかったんですが,すでに入手していたウェイク氏があのアベマスを装着.初めて実物見たので感動です.おそらくこの地域でも当時は非常に珍しい存在だったのではないでしょうか.

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アベノマスク

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野菜一日これ一本 カゴメ!もどき
12:55 沢

目的のものが現れる気配はない.

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15:26 人生初山形県

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自己訪問都道府県No.44かな?ついに山形県に参りました.

途中の川やらなんやらに寄って,南陽市へ.

17:39 双松公園

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バラ園

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19:50 サイゼリヤ山形下条店

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ルッコラを眺めながら,ここから某グループ内へ生配信を開始.

そして配信したまま本日最後の訪問地へ.

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13.7
21:45 沢

水めちゃくちゃ冷たくてびびった

山形県のクロマルヒメドロムシ Heterlimnius ater

クロマルヒメドロムシHeterlimnius ater

なんかあとサンショウウオがいた気がする

23:33 道の駅 尾花沢 ねまる

1日目おわりこまき

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水棲生物調査+α 2020/05

5/11

この日もマイクロハビタット利用の調査.
タカハヤの生まれて間もない個体がかなり群れていました.

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タカハヤ Rhynchocypris oxycephala jouyi

そしてまさかの黄金アカザ登場.

アカザの黄変個体 Liobagrus reini

アカザ Liobagrus reini 黄変個体

普通だったらこんなの捕れたらびっくり仰天しちゃうところですが,今回は話が別.というのも,この川では前年秋以降にすでに2個体のアカザ黄変個体を採捕しています.これだけの短期間に3個体目というのは,まあある意味で驚きです.みんなきょうだいなんですかね.
ちなみに今回の調査地はこれまでに黄変個体を確認した地点よりも3km弱上流に位置しています.河川におけるアカザの行動範囲ってどれだけのものなんでしょうか.物の陰に隠れている底生魚なのであまり移動するイメージないようにも思いますが,こいつら夜間になると普通に泳ぎ回りますからね.意外と行動範囲広いのかもしれない.

5/14

この日もマイクロハビタット利用の調査.ほぼハヤの写真しかない.

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タカハヤ

5/22

この日もマイクロハビタット利用の調査.この時季の当地河原はなんかイネ科かなんかの花粉が最盛期を迎えているので,花粉症的に地獄なんですよね.マジで鼻水とくしゃみと涙が限界突破して何もできなくなる.できれば川に来たくないけどハヤ的には一番大事な産卵期の時期なので避けることができない.

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タカハヤ

こうやって色合いというか模様が全然違うの個性があっていいですね.

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ドンコ Odontobutis obscura

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アカザ

どっちもお腹大きい

5/23~24 長野へ(連行された)

23日夜,なんか急にこれから出発するよという電話.意味が分からないが,なんかなぜか長野行の車へ乗ることに.

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台灣を懐かしみながらタピオカプリンを飲む

24日未明,松本のウェイクを拉致.彼もまた被害者である.割とガチなドッキリ.
そして山へ.

今回の目的はタデスミレという花を見に行くことだったらしい.結局徹夜で山道を彷徨い,日の出も迎え,眠い中なんとか色々あって目的地に到達.

タデスミレ Viola thibaudieri

タデスミレ Viola thibaudieri

なんでも,この山にしか自生していない種らしい.すごいなあ.
今回の遠征でタデスミレマスターになれたけど,他の地ではまったく生かすことができないというのは残念です.

まあ何はともあれ,せっかくここまで来て拝むことができなかったらマジで何しに来させられたんだって感じだったので,よかったよかった.

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レンゲツツジ

松本市の花にもなってるらしい.

その後は眠い中下山していろいろ寄りつつ帰還.

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テンホウ

ツリガネニンジンの若芽、ねーな

ねーな

5/28

家の前で調査

デメモロコ Squalidus japonicus japonicus

デメモロコ Squalidus japonicus japonicus

5/29

マイクロハビタット利用の調査をしようと思って川へ来たけど,なんか思ってた環境と違って調査しなかった.

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タカハヤ当歳魚

なんとなく水中撮影.

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タカハヤの尾部

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カワヨシノボリRhinogobius flumineusとニシシマドジョウCobitis sp. BIWAE type B

不完全燃焼だったので夜は家の前で調査.

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いろいろ

ゲンゴロウブナ,フナ類,ブルーギル,オイカワ,デメモロコ,ニゴイなどを確認.

岐阜市でカミツキガメ捕獲 2020/05/02

メ~テレ

www.nagoyatv.com

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NHK

へーそんなことがあったんですねー(棒)

岐阜市のカミツキガメ発見現場

生息状況

サークルの後輩が変なカメを見つけたとのことで,後日現場へ参りました.
発見場所に駆け付けたところ,そのまま現場にいることが確認されたため,その後捕獲しました.もちろん万全の装備を整えたうえで行いました.

岐阜市で捕獲した特定外来生物カミツキガメ

カミツキガメ Chelydra serpentina

野外の個体を見たのは私も初めて.まさか,こんなところにいるものなんですね.

岐阜市で捕獲したカミツキガメの様子

上から

捕獲後警察へ通報しましたが,すぐ来ると言ってたのにめちゃくちゃ待たされ,上の写真のようにカメも乾いてしまいました.

カメは警察に引き取られましたが,その後岐阜大でカメなどの動物の研究を行っている楠田先生に一報を入れたので,最終的に先生が回収したようです.

先生によると,こういう特定外来生物の案件はあちこちたらい回しにされたのち,情報が曖昧になって発見記録が残らないことが多いのが現状のようです.
情報があれば基本的に先生が引き取ることにしているとのことですので,ぜひ岐阜県内で外来カメを発見した際は,先生にも連絡していただければと思います.もちろん,カミツキガメなど危険な動物には無理に触れようとはしないよう,十分にご注意ください.

研究室のHPリンク

そういえばちなみに,この前出版された某県の動物図鑑に本個体の写真が使われている模様.