環境省 第4次レッドリスト公表

環境省レッドリスト(絶滅のおそれのある野生生物の種のリスト)は約5年ごとに見直されています。
 
環境省では、平成20年度からレッドリストの見直し作業が行われ、今日、第4次レッドリストが公表されました。
なお、今日公表されたのは、動物の10分類群のうちの9分類群です。
残りの1分類群はなにかというと、なんと汽水・淡水魚類・・・。なぜか汽水・淡水魚だけ今日公表されませんでした。汽水・淡水魚類のレッドリストについては、今後まとまり次第公表する予定とのことです。
 
 
 
絶滅危惧種に掲載されたからと言って、法的制限などがあるわけではありません。
これだけではなく、県などが細かな地域ごとに選定していることが多いので、それも参考にするとよいと思います。
 
今回はテレビでかなり取り上げられているニホンカワウソをはじめ、様々な生物で見直しが行われました。
 
(一部の例)
ニホンカワウソ(北海道亜種)、ニホンカワウソ(本州以南亜種)・・・絶滅危惧ⅠA類(CR)から絶滅(EX)
 ともに最後の生息記録から30年以上が経過。前者は50年代、後者は90年代に絶滅との考察もある
 
●ニホンイシガメ・・・情報不足(DD)から準絶滅危惧(NT)
 これまでは情報不足だったが、アライグマによる捕食被害やクサガメとの交雑などによって絶滅のおそれが高まったと判断
 
●トノサマガエル・・・準絶滅危惧種(NT) *新規
 個体数減少や生息環境の悪化が進んでいるため、新に選定
 
●スジゲンゴロウ・・・絶滅危惧Ⅰ類(CR+EN)から絶滅(EX)
 80年代後半以降の記録が無い。生息していることは考えにくいことから絶滅と判断