アメリカナマズ解剖

 
今日は、部活で解剖実習をしました。
何を解剖したかというと、この前の霞ヶ浦での合宿で捕れたチャネルキャットフィッシュ。
合宿を主催された他校の生物部の方々が、私たちの分のチャネルキャットフィッシュも東京まで凍らせて持ってくださいました。その後、今日まで冷凍保存されていました。
 
イメージ 1
 
持ち帰る個体は選んだので、ちょうどいいくらいの大きさだったかな・・・? 若干大きさには個体差があり、やりにくかった人もいたかもしれません。まあしょうがない。
数の問題もあり、私含め高校生は解剖自体はしませんでしたが、みんなのを見てまわって観察しました。
 
イメージ 2
 
チャネルキャットフィッシュの胸鰭。下の太いのこぎり状なのが棘(きょく)。(上にある節のある筋は軟条)
この棘が尋常じゃない位に強くて、あらゆるものを破ったり貫通させたり、厄介です・・・。あのぎざぎざも凄いですが、先端がかなり凄い。
 
 
形態の観察のことはこれくらいにしておいて、
次は解剖自体について。
 
今日に至るまで色々とあったので、内蔵が大変なことになっているのではないかという懸念もあったのですが、どれも臓器の形をとどめていたのでよかった。かなり臭いましたが。
肉食魚なので、胃や腸の中を見ると食べた生物が出てくることもあるということで、皆見てましたが、大半は中身がどろどろになってました。ただ、一部は鱗がのこっていたり、背骨が綺麗に出てきたりと、良い収穫もありました。意外とナマズの体に対しては大きいなという感じの魚の痕跡で驚きました。
 
内蔵に関して詳しくは他のだれかが書いているんじゃないですかね。ということでこれくらいで。
イメージ 3
 
 

 
チャネルキャットフィッシュ (別名 アメリカナマズ
学名:Ictalurus punctatus 英名:Channel catfish 
 
○分類・・・ナマズアメリカナマズアメリカナマズ属(イクタルルス科イクタルルス属とも)

○分布・・・自然分布はカナダ南部からアメリカ、メキシコにかけて。日本には元々分布していなかった。日本以外ではフィリピン、ロシア、イタリア、ブルガリアなどに移入分布している。

○生息域・・・河川の下流域や湖沼

○形態・・・4対8本の口ひげをもつ。背鰭や胸鰭には硬く鋭い「棘(きょく)」がある。50~70cm位に成長するが、1mを超える個体もいる。体は金属光沢を帯びていて、黒点が点在している。脂鰭があり、尾鰭は深く切れ込んでいる。

○生態・・・湖沼や川の比較的深く、流れの緩やかなところで生活し、エビやカニ、小魚、カエルなどを食べる(肉食性)。幼魚は水生昆虫を主に食べている。

○日本では・・・
1971年、カリフォルニアから食用目的で導入され、73~78年頃には霞ヶ浦で確認されるようになった。その後は養殖、鑑賞用として利用されたが、94年頃から霞ヶ浦で急激に個体数が増加した。これまでに利根川水系や琵琶湖、島根県などで分布が確認されている。霞ヶ浦やその周辺での生息数は非常に多くなっている。
 霞ヶ浦ではチャネルキャットフィッシュの増加によって、小魚やエビが影響を受けるおそれがある。湖の生物への影響だけでなく、漁業者が怪我を負ったり漁網が破損したりするなどの被害も実際に起こっている。現在、チャネルキャットフィッシュは“外来生物法”で「特定外来生物」に指定されているため、生きた状態での運搬や飼育、保管などが禁止されている。
今日の実習用に作ったプリントのコピペっていうのは内緒