奄美遠征 03/17

17日
天気が回復し、この日は朝から晴れていました。
早速川の上流部へ。
 
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ナガツヤドロムシが少数いたのと、あとは川沿いにアマミノクロウサギのものとみられる糞が落ちていたくらいでしょうか。
 
このあと移動して採集するも、ナガツヤが少々いた程度。
 
諦めてさらに移動、中流域へ。
 
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下流の淀みから採集スタート。
最初網に入ったのは、予想していなかったシリケンイモリ。こんな川にもおるのか。
本土なら、こういうところをやればコイ科魚類が沢山入るものなんですが、そんなことはありません。この島ではコイやフナの記録があるくらいで、基本通し回遊魚ばかりです。
 
その後入ったのはナガノゴリ。
 
ナガノゴリ Tridentiger kuroiwae
ナガノゴリ Tridentiger kuroiwae 
緩やかなところにいるイメージ通りな感じ。黄色い模様があるのがまた良いですね。
 
ナガノゴリ同様に、前日に続いてゴクラクハゼも。あの時ほど多くはなかったですが。
 
ゴクラクハゼ Rhinogobius similis
ゴクラクハゼ Rhinogobius similis
 
草陰も石の下も、モクズガニ?やテナガエビが大量でした。ヒラテテナガエビかな。
 
そしてやっとゴクラクハゼ以外のリノゴビウスが。
 
シマヨシノボリ(琉球列島集団)Rhinogobius nagoyae
シマヨシノボリ(琉球列島集団) Rhinogobius nagoyae
本土でも何度か捕っているシマヨシ。でもその九州以北集団とは見た目の印象がかなり違うように見えます。
なんか寸詰まりというか丸っこい印象が全体から感じられます。そしてこの顔。暗色部分があってかっこいい。シマヨシの特徴ともいえる頬の模様も本土のとは違いますよね。
 
少し上へ行くと、流れが速めでそれほど浅くもない石の並んだところへきました。
ここで流れに耐えながら頑張ってみると、ボウズハゼが。それもどんどん捕れる。
 
 
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ボウズハゼ Sicyopterus japonicus
久々に見ました。やっぱこの吸盤が手に付く感じはたまらないですね。一度にこれだけの数見られるのは嬉しいです。流れの速さに耐えきれず、網やサンダルの一部がやられてしまいましたが。
138の方は水生昆虫を探していたようで、なんとかダルマガムシとかを採っていたように記憶しています。
 
この後は、また移動し、再び上流部へ。
と思って進んでいたら怪しい池を発見。見るからに怪しいその池に惹かれるように近寄ってみると、シリケンが沢山。138がそこで水生昆虫を探す間、私は水中撮影してみました。
 
 
 
アマミシリケンイモリ
アマミシリケンイモリ
アマミシリケンイモリ
うおー可愛い。どこでも見られるし個体数も相当多いですが、可愛いことには変わりないです。
 
曇ってきて、風も出てきて少し寒くなってきたあたりでこの場をあとにしました。
まだ時間があったので、初日の移動中に車内から見つけた止水域を目指すことに。
一旦ビッグⅡに寄って138ミュージックを流す部品を揃えつつ向かいました。
なんとなくの場所は分かっていたんですが、見つからない。しょうがないので、その辺の海岸に下りてみました。
 
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やっぱ綺麗ですねえ。こちらへ来て初めて海に入ってみました。さすがにこの陽気で泳ぐ気にはなれませんでしたが。砂浜にちょっとだけ磯がある程度の場所だったので、これと言った生物はいませんでした。
 
そして帰り道。免許を取ってから既に半年が過ぎ、ペーパードライバー歴を重ねていましたが、ここでついに運転。以後、たびたび運転しました。
見つけられなかった止水域が帰りに見つかり、後日行くことに。
 
公民館へ戻ると、野鳥の会から調査の説明を1時間弱受けました。
そして近くで夕食。
風呂へ行った後はそのまま夜間徘徊へ。
今回はオキナワキノボリトカゲなどがいました。
 
オキナワキノボリトカゲ Japalura polygonata polygonata
オキナワキノボリトカゲ Japalura polygonata polygonata 奄美沖縄諸島固有
 
 
アマミアオガエル Rhacophorus viridis amamiensisアマミアオガエル Rhacophorus viridis amamiensis 奄美群島固有
 
帰りはエブリワンという九州固有のコンビニで食料を買い、帰還。
 
17日終了。つづく