奄美遠征4 ―外来熱帯魚グリーン★Swordtail!
○18日
早朝の補足調査を終えたはいいものの、この日は雨模様。
雨だからといって大人しくしているわけにも行かず、水辺へ。
午前中は水路や池のあるエリアへ。奄美群島にはシノビドジョウ(新称)というドジョウ類がいるという情報を知って探してみましたが、いたのは外来のドジョウ。
ドジョウ Misgurnus anguillicaudatus
そのほか、現在唯一本土との共通種とされているヌマガエルなど。
ヌマガエル Fejervarya kawamurai
午後は雨脚が強くなるなか某外来種を狙って川へ。
増水して濁る川
上からの雨+股上まで浸かる川の水=冷。
奄美は暖かいから余裕余裕と思いながら入ったはいいが、さすがに身体はどんどん冷えてゆく。
雨の日に川入るなら膝くらいの水深のところに留めておいた方がいいですね。
凍えるなか、シマヨシ、アヤヨシ、オオウナギ幼などを確認。
シマヨシノボリ 琉球列島集団 Rhinogobius nagoyae
アヤヨシノボリ Rhinogobius sp. MO
頬に瑠璃色斑点あるしアヤヨシでいいんですよね。アヤヨシは捕りたいと思っていた種なので嬉しい。欲を言えば綺麗な♂個体を見たかった。
オオウナギ Anguilla marmorata
そして初採集・ナンヨウボウズハゼ Stiphodon percnopterygionus
ナンヨウボウズハゼ属の♀は私のような素人目には似ていてよく分からないのですが、胸鰭軟条数が14くらい、背鰭はⅥ-Ⅰ,9or10(ぱっと見9だけどよく見ると10に見えてくる気がする)で、そのほか第1、第2背鰭の長さ・位置関係などを魚類検索にある計数形質と照らし合わせるとナンヨウが最も近いのではないかと。まああと南西諸島では比較的多く見られるのがナンヨウのようなので、そうかな。
本命・グリーンソードテール Xiphophorus hellerii
さすが熱帯魚。綺麗。思っていた以上に大型でびっくり。でもこの程度では収まらず10センチ以上になるというのでさらに驚き。
メスばかりでしたので、"ソードテール"感ゼロ。
一応オスっぽいのもいましたが、ソードテール感がいまいち物足りない。時季の問題?
もう一種の外来魚、ジルティラピアもいるようなのですが138が水上に飛び跳ねる姿を見ただけで捕れず。
川を後にし、急いで風呂へ。
翌日はオオトラツグミ本調査で朝が早いため、この日の夜は出掛けず。
凍えながらも集めたタナガはこの日の晩美味しくいただきました。ソードテールも揚げて食べてみましたが、まあ美味くも不味くもなく。
つづく