○26日
西表での活動最終日。
この日は曇天。林道でコマキさんのトラップ回収などをしたのち、138は林道残留、コマキ&改二はキムラグモその他捜索、私は独りで川へ。
ということでこの日は主に個別行動でした。
前良川
この日の舞台、マイラ川。まずは河口へ。
マングローブ周辺には多数のウミニナ類?が。
そして干潟にはカニの集団が。
ミナミコメツキガニ Mictyris guinotae
近寄ると砂へ潜っていく。
さて、河口でじっくり生物を観察して過ごすだけでも丸一日使えそうではありますが、あまり時間がないので前良川の上流を目指します。
本当ならカヌーで上流まで行けるらしいですが、私にはそんなものないので、ひたすら川沿いを歩いて上っていくことに。
一応ピンクテープのある道ではあるものの、どんどん木々に覆われていき、ジャングル的な感じに。
なかなかいい感じの雰囲気ではありますが、一人で歩いていくには不安の拭えない感じ。迷ったら洒落にならない状況なので、GPSを頼りにこまめに確認しつつ上流へ。
横切る沢が多くなってきた頃、行く手に現れたのは
リュウキュウイノシシ Sus scrofa riukiuanus
イノシシ。まだ小さめの個体が横たわっていました。脚をもがいていましたが、起き上がれない様子。すでにハエがたかっていました。
リュウキュウイノシシは奄美群島~八重山列島にかけて分布するイノシシの固有亜種で、西表島ではカマイと呼ばれるらしい。最近の分子系統解析によって、奄美群島・沖縄本島集団と石垣島・西表島集団には大きな違いがあることが明らかになったようで、近い将来八重山列島の集団は別亜種になるかもしれないそうです。
突然のイノシシ登場で少々怖くなりつつもさらに進んでいくと、ついに川に出ました。
マイラァァーーーーー!
と叫びつつ、源流目指して上ることに。
いい感じの雰囲気。滝を越え、どんどん進んでいったものの時間の制約から最源流まで到達することは叶わず。
さて、川で見かけた生物を紹介していきたいところですが、ここで一旦区切って続きは次記事で。
つづく