中3男子生徒を傷害の疑いで逮捕

4月23日 19時4分
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22日東京・八王子市のJR西八王子駅前で、バスの運転手の男性が刃物で胸を刺されてけがをした事件で、警視庁は14歳の中学3年生の男子生徒を傷害の疑いで逮捕しました。
男子生徒は「友達にばかにされ見返してやろうとして、果物ナイフを買ってバスに乗り込んだ。立てこもろうと思った」と供述しているということで、警視庁が詳しい経緯を調べています。
逮捕されたのは、東京・八王子市に住む14歳の中学3年生の男子生徒です。
この事件は、22日午後3時すぎ、東京・八王子市のJR西八王子駅前に停車していた西東京バスの車内で、運転手の男性が乗客の若い男に刃物で刺されて軽いけがをしたものです。
警視庁によりますと、男は車内で突然、果物ナイフを出して「ドアを閉めろ」などと運転手を脅し、運転手ともみ合いになった際に刃物で胸を刺して走って逃げていましたが、車内に残されていた携帯電話などが男子生徒のものと分かり、警視庁が事情を聞いたところ、関与を認めたため傷害の疑いで逮捕しました。
調べに対して、男子生徒は「部活動で登校したときに友達にばかにされた。みんなを見返してやろうと近くのコンビニエンスストアで果物ナイフを買って中学校の近くの停留所からバスに乗り込んだ。立てこもろうと思った」と供述しているということです。
また「ナイフは逃げる途中で捨てた」という供述を基に警視庁が捜索を行った結果、市内でナイフを1本発見したということです。
警視庁は、男子生徒の事件前後の足取りや詳しい動機について調べています。

“事実関係の把握に努める”

今回の事件を受けて、八王子教育委員会は「市立中学校の生徒がバスの運転手にけがを負わせたとして逮捕されたことは、大変申し訳なく遺憾である。現在、事実関係の把握に努めています」とコメントを出しました。
 
逮捕の中学生“本好きでまじめ”
4月23日 16時12分
22日、東京・八王子市でバスの運転手の男性が刃物で胸を刺されてけがをした事件で、逮捕された中学3年生の男子生徒が通う中学校の校長が会見し、男子生徒について、「本好きなまじめな生徒で、このような事件を起こしたことに驚いている」と話しました。
22日、東京・八王子市でバスの運転手の男性が刃物で胸を刺されてけがをした事件で、23日、市内の公立中学校に通う14歳の中学3年生の男子生徒が傷害の疑いで逮捕されました。
23日午後、八王子市の教育委員会と男子生徒が通う中学校の校長が会見しました。
この中で八王子市教育委員会の野村みゆき学校教育部長は「市民や保護者の方々にご迷惑や不安を与え大変申し訳なく思っています。事実関係を適切に把握し、生徒の心のケアを図るとともに、学校と家庭の連携を密にして児童や生徒の健全な育成に努めたいと思います」と述べました。
一方、男子生徒が通う中学校の校長は、この生徒について、「図書委員で本が好きなまじめな生徒だったと担任から聞いています。このような事件を起こして本当に驚いています。多くの人に迷惑をかけて申し訳ない気持ちでいっぱいです」と話しました。
また、警察への事情聴取で男子生徒が「部活動で登校したときに友達にばかにされ、みんなを見返してやろうと思った」などと話していることについて、「いじめの事実は把握していない。男子バドミントン部に所属し、事件を起こした前日も部活の団体戦の大会に応援に行っていて変わった様子はなかった」と話していました。
学校は、今後、事件について生徒や保護者に説明することにしています。