奄美遠征 エピローグ

Epilogue
今回の奄美遠征は自分にとっては初南西諸島というか初離島?だったので新鮮なことばかりでした。長期間の滞在も、レンタカー移動主体の生活も、自分にとっては初めてでしたし。
奄美は純淡水魚が極めて少なく、川で見られる魚類は通し回遊魚や周縁性淡水魚ばかりの土地ですので、捕れる魚が全く分からないのではなかろうかという心配もありました。実際には、季節の問題もあるのか淡水域・下流域で見られた魚はかなり種類が少なく、自分の少ない知識でも対応可能な成果でした。といっても、本土では見られない種類・集団だったり形態が異なっていたりしたのでとても面白いものでした。魚に限らず、見かけた生物がみな綺麗に感じたのも印象的です。川や海なんかも非常に綺麗で、眺めてるだけでも色々満たされた気がします。海の方はあまりしっかりやりませんでしたが、やはりお手上げです。種類が分からない。もっと経験を積みたいですが、淡水域の魚類以外の水生生物の知識を得ることの方が先かなー。

以下、後日調べて分かった奄美の海の魚類の一部。合ってるかは不明
タカノハダイ Goniistius zonatus
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トビギンポ Limnichthys fasciatus
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クモハゼ Bathygobius fuscus
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ニセカエルウオ Istiblennius edentulus
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これらはいずれも磯でよく見られる種類のようです。本州の沿岸にも分布しているよう。

水生生物で言うと、魚類以外では138のおかげで多数の水生昆虫を採ったり知ったりする機会が持てました。目標に掲げていたノムラに会えたのが最大の成果ですかね。
そういえば、3月16日の内容で「1個体だけ黒いやつが網に入りました。リュウキュウアシナガミゾであろうとのこと。」という部分があるかと思います。このとき採れた個体を後日138がよく見てみたところ、なんとリュウキュウアシナガミゾドロムシなんかではなく、見た目がノムラヒメドロムシにしか見えないけど赤みがなく真っ黒な謎の個体であったことが判明しました。この黒ノムラ(仮称)、一体何者?
これもノムラなんだったら、私はかなり早い段階で実は1ノムラ目を採っていたことになります。


そんな感じで、色々あったので充実した遠征となりました。
予定が合えば、また来年も奄美を訪れることになるかと思います。楽しみです。


奄美遠征、完。