琵琶湖2017 琵琶ノスタルジア

8月5日

久々に琵琶湖へ行ってきました.まずは行ったことのないエリアをテキトーにぶらぶら.なんか見たことのない固有種が色々見られればいいなあなんて思いながら.

カワムツ&ヌマムツ Candidia temminckii & C. sieboldii
イメージ 1

ニシシマドジョウ Cobitis sp. BIWAE type B
イメージ 2
イメージ 3
イメージ 4
いつも見かけるのものとは雰囲気が異なりますね.模様のバリエーション自体もかなり豊かな印象.

オウミヨシノボリ Rhinogobius sp. OM
イメージ 5
琵琶湖周辺固有とされている旧トウヨシの一員ですが,残念ながらこのタイプの血が少なからず混じった個体を多摩川水系では数多く見てきたので,あまり新鮮味がないのが悲しいところ.

ビワヨシノボリ R. biwaensis
イメージ 6
オウミに比べると吻が短くて小顔な印象で可愛らしい.
今まであまり琵琶湖周辺産ヨシノボリ類をしっかり同定したことがなく,本種と認識した個体は捕ったことがなかったので,ビワヨシと同定した個体はこれが初かな.

ウツセミカジカ(カジカ湖沼型) Cottus reinii
イメージ 7
イメージ 8
普段見慣れているのは大卵型のみなので,ウツセミ(湖沼型・小卵型)は琵琶湖に来た時くらいしか目にしないです.明らかに大卵型とは異なる色合いをした個体はすぐにウツセミなんだろうと分かるんですが,ぱっと見似ているやつは細部を確認しないと分からないですね.まだまだ経験値が足りない.
ドンコと一緒に網に入ると,ああ琵琶湖流入河川だなあって実感がわきます.中一,二くらいの頃は琵琶湖合宿で両種がごっちゃになって混乱していたのを思い出します.


さて,他にも多数のウキゴリやドジョウ,フナ類などを確認しつつ,毎年のように訪れてきたエリアへ移動.
ちょうど中高の後輩たちが合宿をしているとの情報を入手したので今回はふらっと顔を出してみることにしたわけです.
ちょうど午後の採集へ出かける集団と駅の近くで出会うことができ,そのまま同行.

カマツカ Pseudogobio esocinus
イメージ 9
いわゆるGroupA,Group1ですかね.

イカOpsariichthys platypus
イメージ 10
本当はもっと大きく婚姻色がばりばりに出た個体が泳いでいましたが,まあ網に入ったのはこれでした.
イカワにも地域によっていくつか系統がありますが,琵琶湖にいる系統が各地の別系統集団と交雑してしまっているなんて話も聞きますね.

先ほども登場したウツセミ&ニシシマ
イメージ 11
イメージ 12

ビワヒガイ Sarcocheilichthys variegatus microoculus
イメージ 13
魚類検索3に従って同定するとビワヒガイにあたるとみられる個体.
もう長いこと琵琶湖合宿などで来ていますが,多分このサイズの個体を自分で捕ったのはこれが初めてなんじゃないかな.嬉しい.
ここ数年見慣れてきている東海地方産カワヒガイに比べると,かなり顔つきが鋭いというか,色々体形が違うような印象をもちます.いつも見るカワヒガイってもっと可愛い顔してるような.

そんな感じで,久々に琵琶湖流入河川を楽しむことができました.
本来は日帰りの予定だったのですが,顧問のマリオ氏や長年お世話になっている宿の方のご厚意で,夕食をいただけるうえ1泊させてもらうことに.感謝.

恒例のビワマス Oncorhynchus sp.
イメージ 14
イメージ 15
ホント美味しい.ビワマスに限らず,湖の幸はどれも最高です.

さて,この後は一足早く帰ってしまって会えなかったニシシノのいた枠をお借りしつつ,まりおじさんと色々お話しして,5日終了.

つづく.