JR社員ら430人参加 日野市 脱線車両復旧訓練

JR社員ら430人参加 日野市 脱線車両復旧訓練

2012年5月30日 東京新聞
 JR東日本八王子支社は二十九日、日野市の豊田車両センターで、踏切に進入した乗用車と電車が衝突、脱線した想定の総合事故復旧訓練を行った。
 訓練には青梅線を走る現役車両を使い、JR社員や日野消防署員、日野署員ら四百三十人が参加した。重さ三十一トンの先頭車両の後部車輪が脱線した状態から、日ごろ整備を担うセンターの社員が油圧式ジャッキを使い、車両をレールから十センチの高さまで持ち上げた後、左右を合わせてレール上に戻した。車両の移動は数センチ単位で、慎重に訓練に取り組んだ。
 訓練は年に一度、想定を変えて実施しており、脱線の復旧は三年ぶり。事故や故障の減少で緊急対応の経験が少ない若手社員もいるため、技術の継承が必要だという。