紀伊半島遠征魚類採集 3

 
1,2につづいて3です。
2の翌日は、また別の場所に行きました。時間も大して無かったため、川に出たところでそのまま採集しました。
 
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川はどんな感じかというと、まず魚影だらけ。そして草むらはあまりなく、適度に深い。
今まであまりやったことのないようなところです。
 
魚は異常なまでにたくさんいる・・・しかし皆とれない。
ただ、沢山いる分、底にいるカワヨシ、ヌマチチブはいくらでも。あとは時々カジカ大卵型が入る程度。
なんとかしてこの大量にいる魚を網に入れようと試みるも、全く入らない・・・。あえていえばアブラハヤの幼魚が一匹だけ。
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カワヨシノボリ Rhinogobius flumineus
きれいな個体
 
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ヌマチチブ Tridentiger brevispinis
捕ったのは旅行中で初めてです
 
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カジカ大卵型 Cottus sp. LE
なぜここまで捕れないの・・・・・・
 
場所がそもそも悪かったというのは理由のひとつなんだと思います。ただ、今回は限られた時間と範囲の中での採集。場所がどうのこうの言っていられません。
場所以前に、私たちはこのような場所での採集技術が全く培われていないのではないか、そう思いました。他の人も巻き添えにして言うのもなんですが、部で培われていないのだからそう言ってしまってもいいとは思いますが。
どう頑張っても全然とれないなんてことは決してないはずなんです。あれだけ魚がいるのだから。私は他の人とは違う方向に行ったので一概にはいえませんが(多くの人が行った方をちょっと見たらまだ楽に捕れそうでした。あくまで気がしただけですが)。
多摩川で軽く満足した気になっていた自分が残念に思えてくるような、そんなことも感じました。
別にこれを誰かに訴える必要も無いのかもしれませんが、なんか大事なことな気がするので・・・
 
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ギギ Pseudobagrus nudiceps
他の方の捕ったギギ
 
<成果>(個人)
・アブラハヤ
・ヌマチチブ
・カジカ大卵型
ほか、目視でコイ、ニゴイorコウライニゴイ、ナマズ、オイカワ、カワムツ、ムギツク、謎のコイ科魚類などなど。
他の人が上記の視認中の一部を捕った他、カマツカなども捕ったよう。
 
 
<こちらでの採集を通して>
この採集で遠征は最後です。最後にまとめときます。
全体を通して思ったのは、まず魚の量が多いな、ということ。羨ましい話です。
そして大きい個体も多い。まぁこれは全体量が多ければそうなるのでしょうか。
 
魚種に関して言えば、ドジョウ系が全くいなかったんですよ。いつもと違ったシマドジョウ種群に出会えると思っていたのですが、甘い考えでした。あと、フナもいなかったんですよねぇ。残念
あと、この採集した付近ではニゴイorコウライニゴイの成魚が沢山いて、いつものコイがうじゃうじゃしている川とは雰囲気が変わってくるなぁといった感じ。
個人的には、ギギとイトモロコに遭えたのは嬉しかったです。まあ私はギギ捕ってないんですけど。
ヨシノボリ類も、カワヨシだけでなくもっと色々な種類を見たかったですね。ちょっと内陸すぎたか・・・(別に魚類採集目当てで場所を決めたわけではないのでそれはわがまま言えない点ですが。)
カワヨシ、地味に多摩川に実は沢山いるようなので。
 
部員の方々にとってはつまらない採集だったかもしれませんが、個人的には色々なことを学べたうえ、気づかされたこともあったのでかなり良い採集旅行でした。こういう遠地での採集、もっとしたいなあ。
 
今夏には、他に琵琶湖などにも行く予定なのでそっちでもかなり楽しめそう~。宿題ヤバ過ぎだけど・・・