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この日で南部高雄ともお別れです．
多摩地域に住んでいた者としては，高尾と変換しようとしたらたまに出てきてしまう語として高雄は思い入れのある街ですので，少し名残惜しいものです．良いところでしたしね．
台灣遠征残りの日々は中部にある台中を拠点にして過ごすことになります．
10:45 7-ELEVEN 世川門市
この日は直で台中に行くのではなく，寄り道をしつつ夜に到着する計画．ほかの方々が山の方へ行くというので，せっかくならということで道中の川で途中下車して単独行動してみることに．これ，実は非常に大きな問題を抱えてまして，というのも我々は持ち歩いているWiFiがないと通信できないんですよね．ネットで検索することもできないしマップもオフラインで見られる範囲しか確認できないし，問題だらけです．つまりかなり命懸けということ．
ただ，セブンイレブンには無料WiFiが飛んでますので，ここが私の生命線というわけです．なんとしても最終的にここへ戻ってこなければ．
11:50 川
ということで川へ．
無限大に鳥が飛んでいて，なんか日本では見ない光景でした．後輩によると，セイタカシギ（黑翅長腳鷸）という鳥らしい．
いざ川へ入ってみると，なんか黒い．川が黒い．ヘドロに近い物が川全体に堆積していて，とても汚い．
これは完全に来る川をミスったなと察しつつも，とりあえずせっかくここまで来たのでぶらぶらしてみることに．
プレコすらも死んでしまうような川なのか……？
プレコカッチカチだから死んで乾燥するとこんな風になるんだな．面白い．
川を歩いているとばしゃばしゃ音を立てて泳ぐ魚が一応いまして，どうやら雷魚的な魚とティラピアの2種類っぽかったです．雷魚（種不明）は浅瀬でじっとしている個体が，少し近づくと大慌てで深いところへ逃げていく感じ．全然捕まえられる気配がない．
ティラピアの方は普通に網に入りました．
どっちも尼羅口孵魚（ナイルティラピア）Oreochromis niloticus で良いんですかね？ティラピアは似てるし交雑してるかもしれないしで，分かる気がしない．普段その辺にいないし．
そしてどんどん進んでいくと，何やら川の前方の岸辺でガサガサ動くものが．
え？と思っているうちに出現したのは，
黒＆茶色の野犬集団でした．5頭前後いる．なんか水浴び始めた．え，やばい．
まじかよあかんって．引き返そうと思ってふと周りを見ると，いつの間にか周辺の河原には犬の足跡が無数についている．おいおい俺は知らんうちに野犬の活動エリアに入り込んでいたのかよ．これはガチでやばい．というか怖い．
いつどこから犬が現れるか気が気でないので，ずかずか歩くこともできず，1歩歩くごとに360度見渡して安全を確認しながらでないと歩くことができない……まさかこんなところで足がすくむ経験をすることになるとは……
なんとか，荷物を置いていた場所まで無事戻ることができました．帰る途中周りを凝視していたときに気づいたんですが，なんか犬の足跡に混じって明らかに裸足と思われる人間の足跡もあったんですよね．もうどうなってんのここ．怖すぎて仕方がない．
生きた心地がしないまま，全力で河原を突っ切って土手の先の道路まで逃げました．
河原が広大なところはあかんなってことで，支流の川を目指すことに．保存しておいたGoogleマップを頼りに，近くの細い川へ．
川はまあティラピアと雷魚が泳いでんなあって感じの様子．別に入ろうとも思わない．川を眺めていたら何やら巨大なものが川岸の舗装面に出現．
まさかのグリーンイグアナ．すげえ．でけえ．
とくに行く当てもないので，支流に沿って町をぶらぶらしつつ別の川を目指してみることに．
その後は川の土手を右往左往しつつ，河原で何か工事をしていて人気のあるエリアなら行けるのでは？と考え，そこから再び川へ入ってみることに．
まあ川の中身はさっきとそんなに変わらない．まだ最初のところよりはマシかもしれないけど魚種が変わるわけでもない．
川の中を見ていると不自然な窪みがいくつもあったんですよね．これたぶんティラピアの産卵床なんでしょうね．そこら中にありました．
まあこれくらいしか見るものもないし，結局雷魚は網に入らんしって感じ．そして，荷物を置いたところへ戻ろうとしたら突然の吠え．河原に2頭の野犬出現．マジかよー......
ふたたび犬．しかも自分と土手の間に犬という位置関係の悪さ．
最も安全かつ犬から遠そうなルートを必死に探して，全力ダッシュで土手まで逃げました．野犬まじで怖いぜ．
16:46 28.3℃
夕方でこの気温．いかに暖かいかっていう．というか暑い．
17:34 7-ELEVEN 世川門市
ついに，ようやくセブンイレブンに帰還しました．なんとか生きて帰ってくることができて一安心です．あとは車部隊と合流するだけ．
台灣のコンビニはどこもイートインコーナーが充実していて，喫茶店と融合したみたいなスタイルなんですよね．とても過ごしやすい．ということで，ここで待ちつつ一休みすることに．
見ればお分かりの通り，布丁＝プリン，雪碧＝スプライトです．台灣はなんかプリン大好きらしく，コンビニの棚にびっしりプリンが並んでるんですよね．なので食べておこうかなあと．写真にある「統一布丁」が特に目に入った記憶．
なにやら車の方が待ち合わせ時間から大幅に遅れてしまいそうとのことですので，追加でお茶やアイスを購入．ラインナップを見ればわかる通り，この日ほんと暑かったんですよね．最初アイス買おうとしたらなんかアイスのコーナーが空っぽで落胆したんですが，いつの間にか補充されてました．ありがてえ．
「情人果 脆冰棒」というのは，よく分からんけどとりあえず買ってみたアイス．どうやら情人果＝台灣の青いマンゴーのことらしい．食べてもなんだかよく分からなかった．
その後，無事に合流．よかったよかった．
みんなで再びコンビニ内を物色し，元部長へのお土産として会計が怪しげなゲームを購入．
なお後日談として，元部長がPCで起動を試みたもののうまくいかなかったとのこと．謎のゲームの中身は未だ謎のままです．
21:50 台中市街
そして台中入り．
これまで2つの宿とは違ってガチな中心地に位置してしまっているうえにカプセルホテル風な狭さに絶望しつつも，晩飯とコインランドリーを求め徘徊．まともなコインランドリーが滅茶苦茶遠くてもうとにかくしんどかった．荷物を背負ったまま川を歩いたのが地味に辛かったので，その疲れがどっと押し寄せた形．
23:50 台北永和四海豆漿
深夜でも営業している店でゆっくり食べることに．
よく分からぬまま注文したら，揚げパンがパンに挟まれているという前代未聞の謎料理が来て困惑（写真左）．台灣遠征史上最も衝撃的な食べ物かもしれない．
そんな感じで2時ごろ帰還し，就寝．
遠征も終盤へと差し掛かってきましたがまだまだ続きます．
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