2/24
8:00 出発
この日は東北部で活動しました.
セブンイレブン,KFC,ファミマという並び
この日から本格的に野外での観察スタート.ということで一つ目の河川へ.
さて,台灣初河川へ.
岩メインで草が全然ないせいか,とても採集が難しい.魚が泳いでるのは見えるけど網には入らない.思ったよりもうまいこといかない.
まあそれでも一応何種か捕れました.
こちら水中写真
こちらはとにかく沢山いた魚,台灣石𩼧(タイワンハナマガリ).幼魚が多かったですが,やや大きめの個体も捕れました.普通種ですが,台灣固有種.以後様々な地点で見かけることになります.
こちらも川の中にいるのが多数見えたヨシノボリ.台灣では北部の一部にしか分布していないという,シマヨシノボリ.台灣の図鑑だと Rhinogobius nagoyae formosanus ということでシマヨシの台湾亜種とされています.台灣名だと「台灣名古屋吻鰕虎」ということで,名古屋からはるばるやって来た我々の遠征を象徴する素晴らしい魚と言えます.
こちらは台灣に広く分布するカワムツ属の魚,台灣縱紋鱲(タイワンアカハラ).カワムツにもヌマムツにも見える雰囲気.
なにかのオイカワ類の幼魚.であろうことしか分からないけど,なんか日本のオイカワよりは丸っこいですね.種類が違うことは分かる.分かるけど台灣には複数種いるみたいなのでその辺は何とも言えない.
そのほか,日本瓢鰭鰕虎(ボウズハゼ)Sicyopterus japonicus もいました.
蝶を探していた先輩が樹上にあったアリの巣を落としたら,そっから大量のアリが湧きだしてえらいことに.アリが四方に散っていきつつ川へ入水するやつも現れる.これが地味に厄介で,流れていったアリが下流で上陸して我々の荷物を置いていたエリアにも進出してきたため,広域に甚大な被害が.
まあ一番の被害を受けたのはもちろん巣を落とした先輩本人でして,川の中の岩に避難してパンツ一丁になってました.服や靴の中にも次々と侵入してきたようで.
めっちゃ面白かった.
13:53 7-ELEVEN 萬里門市
ここで衝撃の出逢いが.
こんな名前の商品があって良いのでしょうかコマキさん.
中身はミルクティーです.普通に美味しかったです.容器は後日某コマキ厨氏にお土産として差し上げました.コマキ厨の皆さん,台灣に来たら是非探してみてください.
さて,セブンイレブンでは昼飯を買わずに,近くを散策してどこかで食べることに.と言ってもお昼時を過ぎていていまいちどこに行けばいいかもわからない.
14:23 万里豆漿伯
そうして辿り着いたのがこの謎のキャラクターのすぐ近くにあった店.
なにやら美味しそうなものがありそうなので,お店の人と会話を試みるも,うまいこと疎通できない.お店の人も身振り手振りジェスチャーで中に何が入ってるのかとかを教えてくれて,最終的に肉まんや蒸しパンのようなものを買えました.
都市部に比べて郊外ではコミュニケーションの難易度が異なるので,台灣に行く人は気を付けましょう.うちのサークルのジャーマン先輩がいればどこに行っても安心なんですが.
15:20 2か所目の川
次の川はさっきよりも淀んでいて,川も濁ってました.
なんか汚いので支流を目指すことに.
途中,川の中になんか網が.
救出してあげると,鯉でした.
彼(彼女?)は濁った川を泳いで去っていきました.いつか恩返しが来ないものかと当時期待してましたが,1年近く経った現在,何もありません.
そして支流到着.流れがあって,なんか大きな魚もいる.同行していた会計(当時)が網に入れると,ティラピアでした.
その後,ナマズみたいな黒い魚影を発見.二人で追いかけたのち,網へ入れることに成功.ナマズじゃなくてスネークヘッド(ライギョ)でした.
調べた結果,たぶん線鱧 Channa striataっていう外来魚なんじゃなかろうかと考えています.スネークヘッドは昔から思い入れがあるので嬉しいですね.まあ思い入れがあるって言ってもカムルチーとコウタイ以外は知らないんですけど.
さて,その他にも何種か捕れています.
こちらはおそらく台湾の北部などに分布する長鰭鱲ではなかろうかと.粗首鱲(タカサゴオイカワ)も分布してるかもしれませんが,なんとなく長鰭の方が似ている気がするだけなので合ってるかは分かりません.体側の模様以外は日本のオイカワそっくりですなあ.
台灣の図鑑には中華花鰍C. sinensisと書いてありましたが,中国本土のと同種ではなく未記載の別種?なのかもしれずよく分かりませんが,とりあえず台灣産のシマドジョウです.日本のとはまた違った模様をしていて良いですねえ.
はい,さきほどとは違うヨシノボリです.台灣にはヨシノボリが10種以上いてなかなか素人には難しいものです.が,全種が島全土にいるわけではないので,ちゃんと消去法していけば絞れるはず……ですが,まあ難しいですよ.明潭吻鰕虎(スイシャハゼ)で合ってるのかは分かりません.
こちらはとても綺麗な色をしたヨシノボリ,特徴的なのでたぶん合ってるはず,短吻紅斑吻鰕虎 Rhinogobius rubromaculatusです.いやあ綺麗ですなあ.
もっと大きく成長する種みたいなので,次機会があったらもっと大きな個体を見てみたいものです.
あとは日本でもおなじみ極樂吻鰕虎(ゴクラクハゼ)と拜庫雷鰕虎(ヒナハゼ)……でいいんだよな?ヒナハゼの方は合ってるのかちょっと不安.
最後に謎の外来魚.
何でしょうこの魚は.わたくし外国の魚にはまったくもって詳しくありませんので,さっぱりです.少し調べた感じ,中米のシクリッド,Vieja属の魚は少しこの体側の黒帯の付き方が似てるようにも見えました.
こういう魚って体の色や模様が成長とともに変わったりしますよね,たぶん.まあ分からんわ.
2つ目の川はだいたいそんな感じで以上です.
さて,この後は車で別の場所へ行っていた2人とも合流して九份を目指しました.
18:28 九份
この街は千と千尋の神隠しの舞台なんでしたっけね.日本人にも人気の観光地ということで,たしかに現地にはJapaneseっぽい人たちが多数いました.
そしてやはり日本語の併記がかなり多い.観光地だけを目当てにした普通の旅行で台灣来てたら,相当日本人にとっては不自由が少ないんだろうなあって感じました.我々は自然の残る郊外へ行ったりしてるので,そんな簡単にはいかない.
さて,九份はシャッターが閉まるのがけっこう早いということで,既に我々が歩いた時間帯には営業していない店も多かったです.
ちなみに九份のまだ営業していた店で買ったお茶は今も飲んでます.美味しいです.
そして晩飯どうしようかということで,とりあえずその辺の店に入ってみることに.
戯夢人生って看板が掲げられてる観光地ど真ん中の店です.
上の方の階の席へ案内されました.
観光地の店だしどうせ高いわりに量が少ないよくあるパターンなんだろうって考え,みんな麺類を1杯ずつ頼んだ上に色々気になったメニューを頼んでシェアすることにしました.私は台灣に来る前から食べたかった虱目魚(サバヒー)がメニューにあったのでこれを選びました.
美味しそうなメニューが無限にあって困っちゃいますよね.
そしてこちらがサバヒー.
柔らかくてめちゃくちゃ美味しい.感動.
※サバヒーとの出会いの過去記事はこちら
そして他の料理も揃いました.我々の読みは良い意味で裏切られ,どの料理もちゃんと量が多い.そして美味しい.シャキシャキの水草(ガガブタだっけ?)も小籠包も,みんな良かったです.写真を振り返って見てるだけでお腹が空いてくる.またサバヒー食いたいなあ.
麺だけで普通に満足できるのに,こんなに料理頼んでしまったので普通に満腹.観光地の一等地でこれとは驚き.
料理が安くて美味しい,台灣最高だな!
最後に謎のポーズをとって九份観光を締めて,帰路に.
二日目おわりこまき.
つづく
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