大阿原湿原

8月11日に行ってきた湿原のことを書きます。行ってきたのは、大阿原湿原というところです。

大阿原(おおあはら)湿原と言うのは、南アルプスの北端(入笠山近く)、長野県伊那市にある高層湿原です。
地図で見るとこんな感じ↓
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面積は12ha、標高は1818m。ここは国内にある高層湿原の中で最南端に位置しており、貴重な湿原だそうです。
ミズゴケの泥炭が堆積し、湿原としては乾燥度の高い老年時代に入っているとのこと。

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湿原への入り口は諏訪郡富士見町側にあり、そこから湿原を一周できるような道が整備されています(一周1.7km)。
最近木道などが綺麗になったようで、道は歩きやすかったです。

歩いていってすぐの展望デッキでパノラマ撮影。
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けっこう合成うまくいった方だと思いますよ。

入ってすぐのところで、草に紛れてなにか小動物がいたのですが、なんなのか分かりませんでした。
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この写真で言うと、草に紛れてほんの少しだけ見える白いものです。なんなんでしょう。コマキとか?

乾燥化してきているというのは、湿原に木が点々と生えてきていることからも窺えます。だんだん湿原に侵入してきているそうです。
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また、土の養分が少ないために、食虫植物が見られるのも特徴の一つです。
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小さな虫はいくらでもいるので、エサには困ってなさそう。

湿原を歩いていくわけですが、ずっと開けたところというわけでもなく、湿原の周りの林の中を通ったりもします。
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この写真では、湿原の端のへんを歩いている感じでしょうか。

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入り口から最も遠い方の湿原の端では、湿原付近の水を集めて流れるテイ沢という沢を通ります。

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湿原自体だけでなく、こんな感じで周りの木々も良い雰囲気出てます。

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とにかく色々な風景を見られます。この写真だとまた雰囲気が変わった感じで。

温度計を持ってきていたので、湧き出していた水がどの程度なのかところどころで測ってみました。
最も低かったのは↓
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水温5.9度。冷たいなぁ。
気温は現地に着いた7時半ころは20度切るくらいでしたが、その後は写真にもあるとおり、20度台前半であるところが多かったです。
テイ沢では、上のほうでは6.8度くらいだったのがちょっと下流に行くと10度を超えていました。随分と水温の変化が激しいんでしょうか。

※あくまでこの温度計で簡易的に測った数値ですので、参考としてみてください。厳密に測っているわけでもありません。

最後、スタート地点に戻ってきたとき、私の腕にチョウが止まってきました。けっこう長いこととまってました。
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このチョウは湿原でもかなり飛んでいたっけなぁ

もっと植物だとかに詳しければ色々と紹介できたんでしょうけど、何も知らないので主に風景の紹介となりました。とにかく良い眺めなので、歩くだけで癒しになる、そんなところでした。