奄美遠征 03/20

20日

この日はオオトラツグミ一斉調査の本調査があった日です。2時ごろに起きて、集合場所へ向かいました。
そこから調査を担当する林道へ。今回担当することになった場所がこれまた凄いところで、ぼっこぼこで揺れまくりの道を何十分か車で行かないと辿り着けないような僻地でした。
調査開始は5時半。この時、周りに明かりはゼロ。完全な真っ暗闇でした。
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(フラッシュ撮影)

ここから、2人1組になって2キロ区間を1時間かけて往復しながらオオトラツグミのさえずりを聴いた地点を記録していきます。後半はオーストンオオアカゲラのドラミングや鳴き声も並行して記録しました。

調査終了時には明るくなって、自分らがどんなところにいたのか分かるように。
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この調査開始地点付近だけは道が綺麗だったんですが、道中は酷い有様で、どろどろで靴やズボンが汚れるような場所なんかもあって大変でした。

調査を終えた後は拠点へ戻り、朝食をもらい、報告をし、オオトラツグミ本調査は終了となりました。この時だいたい8時台でしたかね。

このあとは先輩と138の3人の車で海岸へ向かいました。
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うーん、天気もいいし海も相変わらず綺麗。こんなん泳ぎたくなっちゃうね。
ってことでビッグⅡで揃えたものを装着して泳ぎました。こんな綺麗な海に入ったのは初めてでしたのでいい経験でした。水から体を出すと風がとても冷たかった点が少々辛かったです。
ここでは少し魚類の採集もしましたが、まだ同定してないのでまた後日紹介できたらしようと思います。

私が海に入っている間、138と先輩は海浜性の虫やチョウを採っていたよう。
エブリワン昼飯を食べた後は、前日に行った林道へ。

林道でトラップ云々の処理をしたのち、今度は島南部の浜辺へ。
ヤドリ浜というところです。
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これまた綺麗なところでした。
138たちが虫とりをしている間、私は砂浜に寝っ転がってのんびり過ごしました。なんか私が木陰に寝たら、その横に追随する形で他の見知らぬ人たちも寝てましたね。
ここで寝不足を解消しようと思ったんですが、思っていたようには眠れず。

18時にはオオトラツグミ一斉調査の感謝交流会が開かれるということで、それにぎりぎり間に合うように帰還。
今回が我々が配属された班の班長で、奄美野鳥の会会長でもある鳥飼氏と同じテーブルだったので、色々お話を伺ったりしました。138が水生昆虫トークで盛り上がってるのを横から聞いてるのは面白かったです。まさかヒメドロの話が多少たりとも通じる人と島で出会えるなんて。

交流会の後は、営業終了にぎりぎり間に合うように交流館の風呂へ行ったり、先輩のマダニ被害が発覚したり。
今まで腕まくり長袖海パンサンダルスタイル(自分)、半そで半ズボンサンダルスタイル(138)であらゆるところへ突入していたため我々もちょっと怖くなりましたが、平気でした。逆に簡素な格好の方が早期発見しやすいからいいのではないかという持論に至ったりなんかもして、結局この先もこのスタイルが変わることはなかったのです。まあ今まで以上に警戒を強めましたが。

この日の〆は夜シュン。
前日にノムラが発見された現場へ。
ヘッドライトで照らしながら石や落ち葉を何気なく拾って裏返してみると、……
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!!!!!!!!!!!

こ、これは、ノムラだ!

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ノムラヒメドロムシ Nomuraelmis amamiensis

な、なんと前日に引き続きノムラ登場。2ノムラ目。そして夜ノムラ。
前日に138が採ったからそれはそれで満足でしたが、やはり自分の手でも採りたいという思いをどこかで持っていた中、またもや不意打ちで登場。この目視で見つけるスタイル、一体何なんだ。
いやー、驚きました。突然過ぎて反応に困ってしまいます。
ノムラと一緒にウエノツヤもくっついてました。1枚目に写ってます。

夜シュンはそんな感じでしたね。そして20日終了。

この記事は生物要素がノムラくらいしかないですが、ノムラがいればそれで十分すぎるでしょう。夜ノムラいいですな

つづく